立屋敷遺跡
遠賀川にある弥生時代前期から後期(今から2,200~1,800年前)の集落遺跡。昭和6年(1931)に地元の考古学者名和羊一郎氏によって発見された。ここで文様のある弥生土器が初めて発見され、遠賀川式土器といわれている。この文様をもった壺、稲作農耕との関係が深く、稲作とともに、各地にひろまったと考えられている。出土品からは弥生時代後期の出土品が圧倒的に多く、拠点的な集落と考えられる。現在は水没してみることができないが、平成6年(1994)の遠賀川渇水時の調査時には、ドングリ(イチイガシ)を貯蔵した穴がみつかっている。