総まとめ・集の芯たる一首
これは諸テーマを超えてすべてを包む思想であり、全歌集の上に立つ一句になります。 2. 形式的な位置づけ
この一句は他と違い「序曲的」でも「途中の描写」でもなく、まさに 結句・結語 としてふさわしい調子を持っています。 3. 読者体験の結実
全420首を読み進めた読者は、仏法や修行・自然・人間関係など様々な断片を受け取ってきています。その最後に「胸の鼓動=説法」「我が身=仏」というシンプルで直接的な一句が置かれると、まるで種々の枝葉が幹に収斂するように感じられます。 つまり、読む人に「ここに帰着するのか」と腑に落ちる着地点になるのです。