第Ⅳ章:余韻(人間味・情愛・無常と恒常)
章の流れ:
核心(章の意図)
主な歌:
滴塵005, 宝滴013, 045, 新滴017, 034, 露滴001, 009, 033, 041, 364, 319, 421
滴塵005では、肉体のリアルさを直視し、宝滴013や045では恋愛や微笑の中に仏性を見出す。 新滴017や034は、小さな行為や伴走する慈悲を描き、露滴001, 009, 033, 041では縁や自然、言葉の力を通じて無常と恒常を実感する。 法話的示唆(ガイドライン)
歌番号 本文
小さな善行や慈悲の種を大事に育てよ。それがやがて大きな菩薩行となる。 共同行為の尊さ。互いを支え合う慈悲が、日常を照らす光となる。 人との縁の尊さを観じ、縁を大切にすることが信仰実践の一環である。 自然の中に仏性を見る。感覚のひとつひとつに悟りを見いだせ。 無常を認めつつ、法の恒常性に安らぎを見いだす。
あるいは
結願の一首。旅の終わりに、自分自身が遍路として「仏性」を味わう。 実修と体験を通じて自己の仏性を確認し、個人の悟り・体験を深め、結願としての締めを意識する。