第Ⅲ章:深化(悟り・非二元・曼荼羅観)
#秀歌30 #ガイドライン
from 滴集遍路_ぎた
第Ⅲ章:深化(悟り・非二元・曼荼羅観)
/テーマ:非二元的世界観、悟りの象徴、曼荼羅的視座
章の流れ:
悟りの象徴 → 非二元感得 → 雫と音の哲理 → 行為の荘厳 → 道の険しさ → 微小に宇宙を見る
核心(章の意図)
非二元的世界観や曼荼羅的視座を体感。悟りの象徴を通して自己と全体の関係を深める
主な歌:
滴塵003, 新滴001, 003, 宝滴035, 露滴064, 照滴030
旅路は高地へ。
心の明鏡に立つ金色の阿字(滴塵003)に気づく瞬間、非二元の世界(新滴001, 003)を体感する。
音と滴の象徴性を通じて、全てが繋がる曼荼羅の中に自己を投影する。
宝滴035や露滴064では、行為の荘厳さと悟りへの険しい道を示す。
照滴030は、星々を極微に砕き、その粒の一つに宇宙を観る比喩で、旅の高みに至る読者を導く。
法話的示唆(ガイドライン)
悟りの象徴(明鏡・音・曼荼羅)を通して、内と外、自己と宇宙の境界を超える体験を促す。微小の中に全体を見る視点を養う。
歌番号 本文
詩情(情景描写)
法話的示唆(ガイドライン)
関連学習と実修
滴塵003 明鏡の月のごとなる我が心(むね)に 金色の阿字 耀きて立つ
心が澄み切った鏡のように明晰。悟りの象徴として光り輝く阿字
悟りの象徴。心を明鏡のように清め、自己と宇宙の一体を観ずる。
阿字観の実修
新滴001 唱うれば 我れなく彼なく 仏なく 衆生もなければ 法界もなし
非二元の境地を短詩で鮮明に描く
非二元感得。分離の概念を超え、自己と万物の一如を体感する。
真言念誦(マントラ)
新滴003 一音に 万響含む 雫かな 音なく滴る その音を観よ  
雫の落ちる音が万物の響きを内包する
音と雫の象徴性。小さな現象に全体の宇宙を観じ、非二元的視座を養う。
広観斂観の実修
宝滴035 曼荼羅を普供養せんと 閼伽捧げ 経唱う我れ 曼荼羅に坐す
曼荼羅を前に荘厳な供養を行う姿
行為の荘厳。儀礼と精神集中を通して曼荼羅的世界に身を置く。
曼荼羅供養・曼荼羅の拝観
露滴064 生き死にを超えて進まん悟りへの 道ぞ険しき優曇華の花
悟りへの険しい道を象徴
道の険しさ。困難を通じて実践の深みを知り、悟りを志す。
発心・出離・精進
照滴030 星々を極微(ごくみ)に砕きしその粒の 一つ一つに宇宙を蔵(おさ)むる
微小な粒子の中に宇宙全体を見る比喩
微小に宇宙を見る。小さな現象の中に全体観を見出すことで非二元的洞察を深めよ。
広観斂観の実修、曼荼羅世界(ミクロコスモスとマクロコスモス)