3.信仰・信心
#目次
香をきくひとときの極楽
滴塵010
こころ澄まし香を聞くとき有り難し 一炷(いっちゅう)の間の極楽浄土
蜘蛛の糸をつかめ
滴塵021
雲間より救いの御手を垂れたもう 掴まば掴めその蜘蛛の糸
熱い涙が知らずこぼれる
照滴008
何故にありがたきかなみ仏は 熱き涙の知らずこぼるる
思いは届かなくても~合掌のこころ
照滴009
慕いても届かぬ思いと知りながら それゆえ合わさん右手左手
沈黙の祈り
照滴
口噤み つむぐ言の葉 音もせで 強き祈りぞ 届けよ君に
こころにほとけ
照滴021
たまゆらの響きは耳に聞こえねど しかとまします心にみほとけ
十万億土か、五尺の身か
照滴026
みほとけはいづこに在します西方の 十万億土か五尺のこの身か
大師は今も高野山に
照滴029
銀鼠の空の彼方の高野山 静謐の室 大師まします
苫屋が浄土
照滴038
ありがたや朝な夕なに君と我れ おろがむ苫屋は浄土なりけり
蓮華生大師(パドマサンバヴァ)の虹の身体
照滴042
清浄身体生塵中 蓮華生師笑如童 燦燦光明残爪髪 五色彩光溶虚空
光明真言の功徳
照滴044
百万の悪業須臾に消しぬらん ただ一遍の光明真言
海に沈んだ経。文字は仏。
照滴048
わだつみに 沈みし経の 文字文字が ほとけとなりて 光泡立つ
問われなくても説法する仏
照滴061
問わざれど 語るはほとけ 問わずとも こたえる仏 その声を聴く