10.精神・悟り・心象
#目次
心に輝き立つ金色の阿字
滴塵003
明鏡の月のごとなる我が心(むね)に 金色の阿字 耀きて立つ
あるがままの真理、虹のシャワー
滴塵004
自ずからあるがままにて立ち昇る 虹のシャワーに我れ禊せん
杯の中に映るさとり
滴塵013
みほとけは欠くることなき望月よ 我れと彼とは盃の月
我れをみたす光
滴塵020
掴(つか)めどもすりぬけ消ゆるみひかりは もとより我れを満たすものなり
いのちの熱さ、みほとけの眼の涼しさ
滴塵031
うたかたの いのちはあつく 燃ゆれども まなざし涼しく 見つめるほとけ
一切衆生を慈しむ
滴塵032
この星に宿る命よ かの星にも いつくしまんかな 心あるもの
みほとけの声
照滴007
目を凝らし耳を澄ませて聴く音は 宇宙の響き みほとけの声
血液は交響曲を奏でながら巡る
照滴036
瞳(め)を閉じて耳をふさげば 我が血潮は 星の奏でる交響曲(シンフォニー)かな
この座席は
照滴049
我が庵は 如来の胎の金剛座 電林の蓮華座 南天の鉄塔
泥中の蓮華、月を見る
照滴054
繋露命食素麺 覆露身以素綿 蓮華生於泥中 唯観月在中天
泥中の蓮華、ボロは着てても心は錦
照滴055
麺啜(すす)り襤褸(ぼろ)をまといて三五夜の 月をみるなり泥田の蓮(はちす)
宇宙を響かす真言
照滴056
耳に聴き 心に回す 梵音は 口より出でて 宇宙(そら)に響かん
ほとけの唱える真言が、我が身に入る
照滴057
み口より 出でし梵音 頂(ちょう)に入り 心月輪を 奏で回すなり
迷いを越えて、言葉を超えて
照滴058
星を越え 迷いを越えて いざゆかん 言の葉つむぎ 言の葉超えて
ほとけの説法はどこから響く?
照滴062
轟々獅子吼 赫々熾盛光 従何処来兮 是吾如来蔵
風の音はどこから聞こえる?
照滴063
何処(いずく)から聞こゆる風の音(ね)東雲(しののめ)の あなたおもてか 我が心(むね)の内か