言の葉は朽ちぬ黄金(こがね)か玉響(たまゆら)か 文字に記憶に留まりて生く
照滴017
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要点
現代語訳
注釈
朽ちぬ黄金(こがね): 永遠に価値を失わないもの。 留まりて生く:物理的な存在を超えて、文字や人の記憶に残り、生き続ける。 解説
深掘り_嵯峨
「言葉」という存在の二面性と永続性を哲学的に問う歌です。言葉は発せられた瞬間には「玉響」のように消える儚い音ですが、文字や記憶という媒体を通して、「朽ちぬ黄金」のように永遠の価値を持って生き続けることができます。 これは、作者自身の和歌という創作活動への確信と願いを込めており、無常なこの世において、言葉こそが真理や情熱を後世に伝える器となるという、文学的な使命感を表明しています。