蓮葉(はちすば)に置ける玉露(たまつゆ)清らかに 曇りなき月の影をば宿す
滴塵035
本文
蓮葉(はちすば)に置ける玉露(たまつゆ)清らかに 曇りなき月の影をば宿す 要点
現代語訳
蓮の葉にたまった玉露は清らかで、曇りなき月の影を映している。 注釈
玉露:朝露、水滴。儚いものの象徴。真珠のように丸く清らかな露。 解説
深掘り_嵯峨
滴塵001、003、020などに見られる「心の清浄と真理」のテーマを、蓮と露という美しいモチーフで描いた歌です。 これは、清浄な心があって初めて、真理は正しく理解され、受け入れられるという、求道の基本姿勢を象徴しています。