萌えいづるいのちきらめく虹の端は 嵐の後の曼荼羅世界
滴塵002
本文
萌えいづるいのちきらめく虹の端は 嵐の後の曼荼羅世界
形式
#短歌
カテゴリ
#1.仏法・教義
ラベル
#虹 #自然現象 #光 #宇宙 #仏 #密教 #いのち #曼荼羅
キーワード
#いのち #萌え #虹 #曼荼羅 #嵐
要点
嵐の後に現れる虹は、新たな生命や浄土の象徴。
現代語訳
芽吹く命が輝く虹の端は、嵐の後に広がる曼荼羅の世界のようだ。
注釈
曼荼羅世界:宇宙の秩序と仏の世界を表す密教的世界観。完璧で秩序ある、清浄な世界。
虹:一過性だが美しく、希望、浄化、あるいは色鮮やかな輝き。仏の世界や悟りの象徴として用いられる。
嵐の後: 激しい苦難や試練の後の状態。煩悩が洗い流された後の清浄な状態。
解説
自然現象を通して、命のきらめきや仏の世界を意識。嵐の困難を経て現れる美が、悟りの世界を暗示している。
深掘り_嵯峨
「嵐」という激しい動の後に、「曼荼羅世界」という静かで完璧な秩序が現れるという、ダイナミックな対比が美しい歌です。
生命の力強い再生(萌えいづるいのち)が、虹という現象を通して、ただの自然現象ではなく、宇宙的な真理(曼荼羅)の顕現として捉えられています。苦難を乗り越えた者にしか見えない、浄化と新生のヴィジョンを表現しています。