繋露命食素麺 覆露身以素綿 蓮華生於泥中 唯観月在中天
照滴054
本文
繋露命食素麺
覆露身以素綿
蓮華生於泥中
唯観月在中天
形式
#漢詩風
カテゴリ
#10.精神・悟り・心象
ラベル
#修行 #悟り #蓮華 #月 #精神
キーワード
#蓮華 #泥中 #月 #素麺 #修行
要点
簡素な生活と自然を通して悟りや心象を描写。
現代語訳
露のようなはかない命を繋ぐために素麺を食べ、粗末な布で身を覆う。蓮華は泥中に生じて、ただ中天の月を眺める。
注釈
蓮華:泥中から清らかに生じる象徴
月:悟りや清浄な心の象徴
解説
日常の修行的行為を通して、自然と心象の悟りを描く。簡素な生活と宇宙的視点を融合した漢詩風表現。
深掘り_嵯峨
清貧な修行者の姿と悟りの境地を対比させた漢詩風の歌です。「露命を素麺で繋ぎ(粗食)」、「素綿で身を覆う(粗衣)」という質素な生活の中で、「泥中の蓮華」のように煩悩の世にありながら、「中天の月」という真理の清浄な光だけを観想している高潔な修行者の姿を描いています。