星々を極微(ごくみ)に砕きしその粒の 一つ一つに宇宙を蔵(おさ)むる
照滴030
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星々を極微(ごくみ)に砕きしその粒の 一つ一つに宇宙を蔵(おさ)むる 形式
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要点
現代語訳
星々を極小に砕いたその一粒一粒の中に、宇宙のすべてを収める。 注釈
星々を極微(ごくみ)に砕きし:広大な宇宙(星)を、極めて微細な粒子(極微)にまで分解した。 蔵(おさ)むる:しまう、宿す
解説
深掘り_嵯峨
「極微」という最小単位の中にも「宇宙」という最大単位が含まれているという、「一即一切、一切即一」の法界縁起の真理を表現しています。最小の塵(極微)が宇宙全体と等価であるというこの教えは、人間の小さな存在もまた宇宙の真理そのものであるという、深い肯定と畏敬の念に満ちています。