我が庵は 如来の胎の金剛座 電林の蓮華座 南天の鉄塔
照滴049
本文
我が庵は 如来の胎の金剛座 電林の蓮華座 南天の鉄塔
形式
#短歌
カテゴリ
#10.精神・悟り・心象
ラベル
#悟り #仏 #蓮華 #光
キーワード
#庵 #胎 #金剛座 #蓮華座 #南天
要点
修行者の庵を宇宙的・悟りの象徴として描く。
現代語訳
我が庵は如来の胎にある金剛座のようであり、電光に輝く蓮華座、南天の鉄塔なのである。
我が庵(いお)は如来の胎の金剛座 電林の蓮華座 南天の鉄塔_浅深の解釈
注釈
我が庵:粗末な自分の住まい。修行の場、あるいは自己の肉体。
如来の胎の金剛座:大日如来の胎内にある揺るぎない悟りの座。
金剛座:釈尊が悟りを開いた菩提樹下の座、悟りの象徴
電林:インターネットの象徴
南天の鉄塔:大日如来が金剛薩埵に伝授をした場所。南インドの鉄塔。
解説
修行の場である庵を、悟りと宇宙の象徴として描写。内なる世界と外界の結合を示す心象的短歌。
深掘り_嵯峨
自己の存在の神聖化と宇宙的な合一を宣言した、密教的な自己認識の歌です。
「庵」というミクロの日常の場所が、実は仏教世界の最も神聖な場所(如来の胎、金剛座、蓮華座、南天の鉄塔)と同一であると謳っています。これは、自己(我)と仏の世界(法界)が完全に一体であるという即身成仏の思想を、壮大で象徴的な言葉で表現したものです。自分のいる場所こそが、宇宙の中心であり悟りの場であるという、強烈な自己肯定と信仰の深さが示されています。