愚かなりと誰もが言わん石一つを 休まず積まば山を為さんや(愚公移山)
照滴015
本文
愚かなりと誰もが言わん石一つを 休まず積まば山を為さんや
(愚公移山)
形式
#短歌
カテゴリ
#8.比喩・諷刺・諧謔・引用
ラベル
#比喩 #古典 #諷刺 #山
キーワード
#愚公移山 #石 #山 #努力 #諦めない
要点
小さな努力の積み重ねが大きな成果になることを比喩的に示す。
現代語訳
誰も愚かだと言うかもしれないが、石を一つずつ積み重ねれば、やがて山となるのだ。
注釈
愚公移山:中国古典の寓話、愚公が山を移す話
石一つを積む:小さな努力の象徴
解説
努力や継続の重要性を寓話を引用して表現。小さな行為の積み重ねが大きな成果を生むことを強調し、現実的かつ教訓的な短歌。
深掘り_嵯峨
一歩一歩の努力と持続の力、そして信仰の積み重ねをテーマにした歌です。
「石一つ」という微小な修行や努力(照滴001の雫に通じる)が、「休まず」という永続性によって、やがて「山」という大きな功徳や悟りを築き上げるという、修行への確信が込められています。
世俗の価値観(愚かなり)を気にせず、自らの信じる道をひたすらに歩む求道者の精神を鼓舞する、力強いメッセージです。