忘られぬ一夜の夢の報いかな 眠れぬ長夜を千度重ぬは
照滴068
本文
忘られぬ一夜の夢の報いかな 眠れぬ長夜を千度重ぬは
形式
#短歌
カテゴリ
#6.情愛・人間関係
ラベル
#夢 #恋愛 #無常 #喜怒哀楽
キーワード
#忘れぬ夢 #報い #長夜 #千度 #執念
要点
忘れられぬ夢のような出来事のため、眠れぬ長夜が続く。
現代語訳
忘れられぬ一夜の夢のような出来事の報いか、眠れぬ長い夜を幾度も重ねる。
注釈
千度重ぬ:繰り返される苦悩や執着
一夜と千度が対句
解説
夢や記憶への執着と情愛の苦悩を表現した短歌。
深掘り_嵯峨
過去の愛執がもたらす現在への苦悩を詠んだ歌です。「忘られぬ一夜の夢」という一瞬の幸福(愛の成就、あるいは罪)が、「眠れぬ長夜を千度重ぬ」という永続的な苦痛となって「報い」として返ってきていると捉えています。愛の業(ごう)の重さと、時間による苦しみの増幅を表現しています。