少しだけ目を閉じていてあなたには 弱い自分を見せたくないの
照滴024
本文
少しだけ目を閉じていてあなたには 弱い自分を見せたくないの
形式
#短歌
カテゴリ
#6.情愛・人間関係
ラベル
#恋愛 #親愛
キーワード
#目を閉じる #弱さ #隠す #親密 #感情
要点
自分の弱さを、相手には見せたくないという気持ちを描く。
現代語訳
少しだけ目を閉じていて。あなたには、自分の弱さを見せたくないのです。
注釈
少しだけ目を閉じていて:愛する人(あなた)への甘えと遠慮が入り混じった願い。
弱い自分を見せたくない:心理的防衛。 愛執や煩悩に囚われ、修行に励めない自分、あるいは人間的な脆さ。
解説
親しい関係であっても、内面の弱さを見せたくない心理を描写。人間関係における微妙な距離感と心情を短歌で表現している。
深掘り_深掘り
愛する人への情愛と、求道者としてのプライドが葛藤する、極めて人間的な歌です。
「弱い自分」とは、無常や孤独に苦しみ、完全な悟りに至っていない、俗世の心を持つ自己のことです。この弱さを「あなた」(愛する人、あるいは崇拝する仏)に見せることをためらう心情には、完璧な自己であろうとする求道者としての切実な矜持と、愛するがゆえの遠慮が入り混じっています。