何処(いずく)から聞こゆる風の音(ね)東雲(しののめ)の あなたおもてか 我が心(むね)の内か
照滴063
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何処(いずく)から聞こゆる風の音(ね)東雲(しののめ)の あなたおもてか 我が心(むね)の内か 形式
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要点
現代語訳
どこから聞こえるのだろう、東雲の風の音は。あちら側(=外)からか、私の心の内からか。 注釈
あなたおもて:古語で「あちら側」や「向こう側」。彼方面
解説
深掘り_嵯峨
真理の響きの起源に関する問いの歌です。「風の音」という真理の響きが、「東雲のあなたおもて」という外の世界にあるのか、それとも「我が心の内」にあるのか、という内と外の境界を問いかけています。真理は内と外のどちらにも遍満しているという、不二の真理を詩的に探求しています。