ぬばたまの暗き八尋のわだつみの 底に沈みて君に寄り添う
照滴072
本文
ぬばたまの暗き八尋のわだつみの 底に沈みて君に寄り添う
形式
#短歌
カテゴリ
#6.情愛・人間関係
ラベル
#海 #忠義 #恋愛
キーワード
#ぬばたま #わだつみ #底 #寄り添う #愛
要点
深く暗い海の底に沈みながらも、愛する人に寄り添う心象。
現代語訳
ぬばたまの暗い八尋の深い海の底に沈みながら、君に寄り添う。
注釈
八尋:非常に深いことの比喩
わだつみ:海の神、または大海の意
解説
深淵や暗闇を愛情表現に置き換え、情熱と執着を描く短歌。
深掘り_嵯峨
極限の場所での永遠の愛を誓った歌です。「ぬばたまの暗き八尋のわだつみ(深い海の底)」という世俗から隔絶した、最も暗く深い場所に「沈み」、そこで「君に寄り添う」という愛の究極の献身を表現しています。生の限界を超えた死後の世界、あるいは心の最も深い部分での永遠の結合を希求しています。