たまゆらの響きは耳に聞こえねど しかとまします心にみほとけ
照滴021
本文
形式
カテゴリ
ラベル
キーワード
要点
それとわからなくても、心には確かに仏が宿っている。 現代語訳
注釈
しかとまします:確かにそこに存在している(ましますは「いらっしゃる」の尊敬語)。 解説
深掘り_嵯峨
真理の所在と認識の方法を説いた歌です。仏(みほとけ)は、五感(耳)で捉えられる「音」(たまゆらの響き)として現れるわけではなく、心という内なる世界に「しかとまします」という、確固たる存在としてあることを示しています。