いずくより 来たりし滴(しずく)空よりか 眼よりくだりて 海へと至る
照滴011
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いずくより 来たりし滴(しずく)空よりか 眼よりくだりて 海へと至る 形式
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要点
現代語訳
どこから来たのか、この滴は。空からか、目からか。そして海へと至る。 注釈
いずくより:どこから
解説
深掘り_嵯峨
これは、個人の感情や小さな存在(滴)が、実は宇宙的な大きな流れ(空、海)と一体であることを示唆しています。人間の涙も、天の雨も、法の世界においては区別されないという、密教的な世界観にも通じる一首です。