葉隠
葉隠☆試読
葉隠1☆夜陰の閑談
薬罐道心(=三日坊主……熱しやすく、冷めやすい)
葉隠2☆1_1.武士たる者は~12
1_1.武士たる者は武道を心懸べき事
1_2.武士道と云うは死ぬ事と見付たり
葉隠3☆1_13.御返進物~40
葉隠3R☆1_8.一鼎咄に~26
葉隠4☆1_27.石井又右衛門は~50
1_40.鈍なる者は直なり
1_42.世界は皆からくり人形なり
1_44.義より上に道はあるなり
1_45.果はなきという事なり
1_47.知非便捨
葉隠5☆1_51.中野数馬は~90
葉隠6☆1_91.手跡も行儀正しく~120
1_114.武士道は死狂いなり
1_117.名人も人なり、我も人なり
葉隠7☆1_121.首打ち落させてより~150
1_131.兎角一言が大事のものなり。
1_132.金銀は人に借りてもあるものなり。人は俄かになきものなり。
1_138.人に超越する所は、我が上を人にいはせて意見を聞くばかりなり。
1_139.修行に於ては、これまで成就といふ事はなし
1_142.この一言が心の花なり。
1_143.何事も成らぬといふ事なし。…成らぬといふ事なし。人がかひなき故、思ひ立ち得ぬなり。
葉隠8☆1_151.御前近き出頭人には~190
1_153.諫言意見(異言)は和の道 ←風通しの良い雰囲気を作っておく
1_165.何事も人よりは一段立ち上がりて見ねばならず。
1_175.仕合せよき自分、自慢と奢があぶなきなり。その時は日来の一倍つつしまねば追い付かざるなり。
1_179.慈悲の目ににくしと思う人あらじ科のあるをばなおもあわれめ
1_190.武道は卒忽(そこつ)なれば無二無三然るべきなり(→武士道は軽率なくらい遮二無二突き進む心意気が大切である)
葉隠9☆1_191.古人の覚悟は~203【1了】
1_195.一念志し候えば叶わぬと言う事なきもの也
1_196.誠に纔かの一生なり
1_198.理をつけては道は立たざるなり
1_200.智慧・利口などは、多分害になる事あり
1_203.たやすく知るる事は浅き事なり。
葉隠10☆2_1.「奉公人の禁物は~30
2_2.恋死なん後の煙にそれと知れ(みよ)ついにもらさぬ中の思いは
2_12.疎まれては忠を竭す事叶わず。
2_13.寸善尺魔(一寸の善と一尺の魔。善が少なく魔が多い)
2_16.悪事は内輪から言い崩すものなり
2_17.一念一念と重ねて一生なり
葉隠11☆2_31.身は、無相の中より~50
2_47.唯今がその時、その時が唯今なり
2_48.うかうかと日を暮らし、罪というものなるべし。
葉隠12☆2_51.武道奉公方につき~70
2_60.見え過ぐる奉公人はわろし。
2_61.恋の心入れの様なる事なり。情なくつらきほど、思いを増すなり。偶にも逢う時は、命も捨つる心になる、忍恋などこそよき手本なれ。一生言い出す事もなく、思い死する心入れは深き事なり。
葉隠13☆2_71.談合事などは~100
2_81.その時穢あるとて、後ろ向き候神ならば詮なき事としかと存じ極め、穢の構いなく拝み仕り候由
2_85.人間一生まことに纔の事なり、すいた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、すかぬ事ばかりして苦を見て暮らすは愚なることなり
2_87.即ち改むれば忽ち跡は澄みて行くなり。
2_88.我が非を知る事形難きものの由
2_96.後にと思えば、一生の懈怠となるなり。
2_97.利発・智慧にて何事もすむものと覚えて居るなり。智慧・利発ほどきたなきものはなし。
葉隠14☆2_101.何某へ異見申し候は~120
2_101.四十歳より内は勇・智・仁なり。(中略)人の心は移り易きものにて、一人誉むれば早やそれにかたぶき、一人誹ればわろく思うものなり。
2_104.徳ある人は、胸中にゆるりとしたる所がありて、物毎いそがしきことなし
2_106.智慧ある人は、実も不実も智慧にて仕組み、理をつけて仕通ると思うものなり。智慧の害になるところなり。
2_107.早く負けて見事な負けがあるものなり。(中略)勝ちたがりて、きたな勝ちすれば、負けたるに劣るなり。多分きたな負けになるものなりと。
2_109.少し知りたる事、知りだてをするなり。初心なる事なり。よく知りたる事は、その振見えず。奥ゆかしきものなり。
2_110.きたな崩れは無念なり。
2_111.奉公の志の出来ぬも自慢故なり(中略)当介を思い、自慢を捨て、我が非を知り、何とすればよきものかと探促して、一生成就せず、探促し死に極るなり。非を知って探促するが、則ち取りも直さず道なり。
2_112.心の友は稀なるものなり。
2_118.茶の湯の本意は、六根を清くする為なり。
葉隠15☆2_121.小利口などにては~140【2了】
2_121.小利口などにては物事すまぬものなり。大きに見ねばならず。是非の沙汰など、むざとすまじき事なり。又ぐなつきてはならず。切るる所早く据って、突っ切れて埒明けねば、武士にてはなきなりと。
2_123.始終だまるは腰抜けなり。
2_125.我が身は見えぬ處があるものに候由
2_129.上下万民の心入を直し、不忠不義の者一人もこれなく、尽く御用に立て、面々安堵仕り候様に仕なすべしと大誓願を起こすべし。伊尹が志の如し。大忠節・大慈悲なり。人の癖を直すは我が癖を直すよりは仕にくきものなり。…一念発起すれば、過去久遠劫の罪を滅するもこの心なり。…色々工夫して直せば直らぬという事なし。なるぬというは、なし様足らざる故なり。…真は天地に通ずるものなれば験あるべし。…人に少しずつの取柄あるものなり。悪しき所ありとも、取柄を取り持ち候えば役に立つなり
2_130.皆人気短故に、大事をならず、仕損ずる事あり。いつ迄もいつ迄もとさえ思えば、しかも早く成るものなり。…世間一流に下り行く時代なれば、その中にて抜け出るは安き事なり
2_132.悪事は内輪から多分言い崩すものなり。総べて人の上の悪事を憎まぬがよきなり。
2_133.気力さえ強ければ、詞にても身の行にても道に叶う様になるものなり。
2_134.同じ事を十度も二十度も聞くに、不図胸に請け取る時節あり、その時は格別のものになるなり。
2_137.爰に生まれ出で爰に死ぬ
2_139.侍たる者は名利の真中、地獄の真中に駈け入りても、主君の御用に立つべきとなり
2_140.名利を思うは奉公人にあらず、名利を思わざるも奉公人にあらず
葉隠16☆3_1.或時、直茂公の~20
3_6.軍(いくさ)に法なし。敵に勝つを軍法とす。
葉隠17☆3_21.三の御丸にて~30
葉隠18☆3_31.藤島生益宅に~40
3_34.当時気味よき事は、必ず後に悔む事あるものなり
葉隠19☆3_41.直茂公の仰せに~50
3_41.我が気に入らぬ事が我がためになるものなり。
3_46.心が逼塞して居ては、男業成るべからず
3_49.侍たらん者は不断心ゆるす事なかれ。不慮のことに仕合はするものなり。油断すれば必ず越度あるものなり。又人の言うとて人を悪しくは云わぬものぞ。奉公の道には人を進め、物見遊山には人に進められたるがよし。知らぬ事を人の語るを知ったふりは悪しきぞ。知った事を人の尋ねし時、云わぬは悪し。
葉隠20☆3_51.透運聞書の内~56【3了】
3_52.昼強盗は我等がさせるに異らず
3_53.一方よければ一方悪ろし。武道はよけれ共、世情知らで惜しき者なり
3_54.今は可笑しけれども、その節は中々可笑しき心なし…不届に思いしに今は大慶なり
葉隠21☆4_1.或時の御咄に~20
4_1.大事の分別に行き当たり、何とも分かり難き時分、暫く目をふさぎ、この事を日峯様は何と遊ばさるべきや、と案じ候えば理が分かる
4_8.臆病魂一つ足り申さず候
4_14.罪の疑わしきは軽くす
葉隠22☆4_21.勝茂公仰せに「武士たるものは~40
4_21.武士たるものは、二十八枚の歯を悉く噛みおらねば物事埒明かず
葉隠23☆4_41.勝茂公白石御鷹野に~60
4_50.急だらり、だらり急、急々、だらりだらり
4_53.天下無双、英雄勇士、百世の鑑とすべき武夫なり
4_55.能き人出来候事は我が力にて成ること…その如く人に好き候えば、その儘出来るものなり。唯好き申す迄にて候…何事も誠にてこれなく候えば、役に立たざる由
葉隠24☆4_61.勝茂公御代には、御家~80
4_79.惜しまるるとき散りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ
※細川ガラシャ:散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
※枝吉利左エ門:何故か「えだきりざえもん」と読んでしまったけど、「えだよし・りざえもん」?
葉隠25☆4_81.老士の物語に言う~82【4了】
4‗81.天下泰平の御代に候えば、次第に華麗の世間になり行き、失墜多く上下困窮し、弓矢の道は唱え失い、不意の時節は内外共に恥をかき、家をもほり崩し申すべく候。年移り老人は死に失せ、若者どもは時代の風ばかりを学び、末々に残り申す事あるまじく候。
鍋島律儀
死にても御国の土となり…有難き御国、日本に比類なき御家に、不思議にも生まれ出で候事、本望この上なき事に候。
数代の御恩報じに何卒御用に立つべしとの覚悟に胸を極め、御懇ろに召し使われ候時は、いよいよ私なく御用に立ち、御情なく御無理の仰せ付け、又は不運にして浪人切腹仰せ付けられ候とも、少しも恨み奉らず、一つのご奉公と存じ、生々世々御家を嘆き奉る(=切に思い申し上げる)心入れ、これ御当家侍の本意、覚悟の初門にて候。智慧・分別・器量・芸能は二番にて候。
葉隠25☆5_1.明暦三年~26.天和元年
年表の読み上げみたいな感じ
葉隠26☆5_27.天和二年壬戌~53.宝永四年
年表の読み上げの続き(年表了)
葉隠27☆5_1.慶安四年~10
葉隠28☆5_11.惣じて讒人を~30
5_15.色々かわりたる道理を御附けなされ、差し免され候。斯様の事ども一入ご慈悲深く御座なさる故と、諸人感じ奉り候由。
5_16.私ならざる誤は科にならず候。
5_19.「歌は公家の所作なり。武家に用なし。面々家職を捨て、何として国家相続成るべきや。ただ武篇政道の事を心懸くべき事なり。」…「さて又御先祖様方は乱国にお生れ合い、日本に名を揚げなされたる御武篇にて候。適々人と生れ、後々迄名を残す事をせでは無念の事なり。然れども治世なれば武篇を以て名を残すべき事叶わず、乱世ならば御先祖様に劣るまじきと思うなり、今の時に名を残すべきは歌学を遂げ、日本第一の宝、武篇に於て幽斎ならで類いもなき古今伝授をいたし、一生の思い出にすべし。政道の障りにさえならずば…不孝にもなるまじ」。
5_30.「それは心入れが入る事なり。我は人より拝まるるなどと存ずまじき」由、きびしく仰せられ候由