書経講読2023☆4_16.多士
書経講読2023☆4_16.多士
有辞:罪状が明白である、という成語
罔顧于天顯民祗:
①偽孔伝:天を顧みることなく、人の啓をなすを明らかにすることができなかった
②蔡伝:天の顕道(孝悌や長幼など)と民の敬畏する者を顧念しなかった
③赤塚:貴族(天顕)と人民(小民)との諫言に耳を貸そうとしなかった
霊
①神霊
②善
③麗(並ぶの意)・歴などと近似音なので、
霊承=相続いて受ける
惟我事不貳適,惟爾王家我適
①偽孔伝・蔡伝:多士にただ周に服事せよといっている
②赤塚:貳=忒(差(たが)う)の誤写、適=謫、我適=俄(邪の意)適。されば我々の為したことに誤りはない。そちたちの王家こそ間違っていたのだ。
我不爾動,自乃邑
①偽孔伝:われは先動して汝を誅(せ)めない、乱は汝の邑から起こっている
②赤塚:(予は「これそちたちは甚だ法度に外れているが)われわれはそちたちをその邑から動かそうとはしない」と言ったことがある。
邑:夏殷では首都を邑という
肆不正
①偽孔伝:紂王が身を正し法を念うことができなかった
②赤塚:正=征。天が王朝覆滅という大罪(罰?)を下したので、多士まで征伐せず、その居住地から移すこともしなかった。だが、今は事情が変わっている。そこで次に言葉を改めて移動させることを言う。
奔走:忠謹を意味する西周以来の成語
書経講読83☆4_16.多士(1)~肆不正
https://youtu.be/7YaYfotw5fY
書経講読84☆4_16.多士(2)王曰猷~【多士了】
https://youtu.be/LD93tOsPANA