孟子メモ14_34.
from 孟子2015
孟子メモ14_34.
大人に説くには則ち之を藐(かろ)んぜよ。…
→尊貴な人に自分の意見を述べる時には、気後れせずに相手を呑んでかかれ。その人の堂々たる富貴の様子を眼中におくな。御殿の高さが数十尺、垂木の小口(切り口)が五六尺あろうと、自分はよしや志を得て高い地位につこうとも、決してそんな真似はすまい。
また、山海の珍味を一丈四方も並べ、給仕の美人が数百人侍ろうと、自分がよしや志を得ても、決してそんな真似はすまい。また、大いに宴会を催して酒を飲み楽しみ、車馬を走らせては狩猟をし、後には随行の車が千台も続こうと、自分はよしんば志を得ても、決してそんな愚かなまねはすまい。
すなわち、彼ら尊貴な人の誇りとするそれらのものは、すべて自分の恥じて真似しようとは思わぬことばかりである。自分の持っているものは、すべて古の聖王の定められた成法(おきて)である。これこそ、最も尊く最も誇るべき宝である。さればこそ、自分はなんで彼らをおそれて気後れなどしようや。
※孟子流プレゼンの心得w