孟子メモ14_33.
孟子メモ14_33.
死者を哭して哀しむは、生者の為にあらざるなり。徳を経(おこ)ないて回(よこしま)ならざるは、禄を干(もと)むるが以(ため)にあらざるなり。言語必ず信なるは、行いを正すが以(ため)にあらざるなり。
→死者を弔い声をあげて泣き悲しむのは、生きている遺族の人たちに聞かせるためではない。つねに徳を行って少しも邪曲(=よこしま)がないのは、それによって禄にありつかんがためではない。口から出る言葉が必ず信実なのは、わざと行いを正しくして世の人から認められんがためではない。(これらはみな、その徳が自然に行為に現れ出たものである)