千夜一夜物語
オープニング
【岩波文庫・文学】
「完訳 千一夜物語」
・諸話(第1巻中)
・アリババと40人の盗賊の物語(第11巻中)
・アラジンと魔法のランプの物語(第9巻中)
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訳が古いせいもあるけど、前提となる文化が違うので、読むの苦労しましたw
たとえば・・・
「おお、我がご主人様、今日は私がこのように打って変った様子でいるのに、お驚きあそばしますな。と申すのは、私の気性は、元来まるで陰気とは反対でございますので、とうとうわたくしの悲しみと不安を抑えてしまいました。それに、わたくしは夫のアラジンについてのお言葉をよくよく考えてみて、今では、父上の恐ろしい逆鱗に触れた結果、夫は死んでしまったものと信じますの。とにかく、記されたところは、行わなければなりませんわ。ですから、わたくしが泣いても惜しんでも、死人にふたたび生命は与えは致しますまい。それゆえ、わたくしは悲しみと悼みはやめにして、あなたのお申し出と御親切をもう斥けまいと、決心いたしましたの。わたくしの気分の変わったわけは、こういう次第でございます。」