Agentic Coding を組織的に活用する仕組みについて思うこと
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「AI は自分の写し鏡」「自分の能力を引き上げるものであり、ベース能力が高いシニアは活用できるけどジュニアは低品質なコードを量産しがち」的なニュアンスのことが多々言われている。また、今までは 2 Pizza と呼ばれていた開発チームの規模はどんどん小さくでき、コミュニケーションパスが小さくなることでよりそのスピードは加速していく。
多くの組織では、個人ではなく組織的に AI を活用するという目的に向けて、CLAUDE.md や Monorepo によるコンテキスト集約などいろいろなことを実践している。自分もそういった活用をしている中で、複数組織をまたいだ開発組織全体に対する活用のレールをどのように敷くか悩むことがある。
というのも、そもそも作っているサービスやプロダクトの特性、技術スタックが全く異なるとか、リリース戦略が統一できないとかそういったものがある場合、トップダウンで抽象的な事しか書いてない CLAUDE.md などはあまり意味をなさないと思っている。意思決定を先延ばしにする にも書いたが、設計は未来に来るかもしれない意思決定に対する余裕をもたせる行為であり、それは作るプロダクト・サービスが未来に予測できるもの、あえて捨てているものなどをちゃんとコンテキストに渡さないといけないので、プロダクトロードマップと設計というのは切っても切り離せない。
それでも、AI 活用によって組織をまたいだ抽象的なレイヤーでの的な活用をするとしたら「ガードレール」を作るという方法が最もレバレッジが効くと思っている。
「2割の先進事例を8割の当たり前にする」というのが、自分が Platform Engineering をしてきた中で大切にしてきた価値観である。組織をまたいだ活用というのは、この8割に対するアプローチである。
2割はトップダウンの指針がなくともガンガン活用をしていけるし、ここをトップダウンのアプローチで阻害することはむしろ良くない。2割がやっていることを抽象化し、全員の当たり前に昇華するのが Internal Development Platform の責務。
ただ、Agent 系だとこの抽象化がコンテキスト依存であるため非常に難しい。コードレビュー Skills 等の汎化も、セキュリティみたいな絶対通るところ以外の設計部分の汎化は前述した通りプロダクトロードマップと密結合なので難しい。
なので、初手のアプローチはこの「絶対通るところ」をちゃんと共通化するのを初手にするのがいいと思うアプローチ
セキュリティ・CI/CDやそれに通ずるデプロイ戦略・ブランチ戦略、さらには npmrc/bunfig/uv などの minReleaseAge を含むローカル開発時のサプライチェーン攻撃対策のような、安心して AI を使える仕組みというのが組織的な活用の Must なのでここを頑張れるようにしていきたい