原点回帰。
年の始めのこと。近年稀に見るほどポジティブだという自覚がありました。これはじつに不思議な感覚で、長いこと自分はやや心配性で自信に欠けるネガティブなタイプだと思っていたので、ちょっとしたバブル感もありました。
バブルは弾けるもの。春頃から急にネガティブな発想や発言が目立つようになって、自分でも嫌になるし、とにかく奥さんのことはとても困らせてしまった気がします。
そもそもネガティブって何なんだ、マイナス思考ってどういう状態なんだ、と自分なりに調べました。珍しく本まで読んでみたりして、仕組みはなんとなくわかりました。
私の場合、大きな要因だと思ったのは「自己否定」という「信念」がある、ということ。「今回ミスをしたのは、自分の記憶力が弱いからだ」などのように、「よくないことが起きたらそれは自分の(人格の)せいだ」と考えてしまう信念(Beliefs)を持ってしまっていた気がします。
ま、ほんとにあれこれ読んだり奥さんにはとことん話に付き合ってもらったりして、いろんなことがわかって、今はポジティブに転ずることができています。
その過程で、自分の言動や性格について思うことをEvernoteに書き出していたんですが、ある時ふと、それをノートに手書きでやってみると、なんかこう、腑に落ちたというか、スッキリしたというか。
パソコン上での箇条書きでは「とにかく吐き出している」という感覚で、行を重ねて画面の上方に消えていってしまったものをスクロールして読み返すことも少ない。
一方、ノートだと(横書きの場合)右のページでペンを走らせている時に、自然と左ページに書いたことが目に入ってきたりする。あるいは、一段落したところで前後のページをパラパラとめくってみると、「あれ?これとこれ繋がってるじゃん!」みたいな発見があって、線で結んでみたり。「関係性が見えてくる」ということに気づきました。
多分、パソコンでもマインドマップや高機能なアウトラインプロセッサを使いこなせれば同じことはできるし、タイピングの方が文字は速く書けます。それでもなお、手書きには「自由度」という利点があることを、再認識しました。
だったら毎日持ち歩いてみよう、ってワケで、「小さいバッグにも入るし、ある程度の広さ感もある」A5サイズで、「図も文章も描きやすい」方眼用紙のノートをいくつか物色してみた結果、やっぱり以前愛用していたRHODIAに落ち着きました。
オレンジの装丁もポジティブ。いい感じです。
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