キーボード:US配列とJIS配列。
US配列とJIS配列のiPad Keyboard Dock、両方を同時に見るチャンスも珍しいので、この機会にJIS配列とUS配列の違いを少しご紹介します。
まず右側。USキー配列では、 と 、{ と } 、( と ) など、対になるキーがちゃんと隣同士に並んでいます。プログラムを組むときにはこれらの括弧をよく使うので、エンジニアの方がUS配列を好んで使われるのは、このあたりに理由があるようです。 https://scrapbox.io/files/62e533db54930f001de9af83.jpeg
RICOH GR DIGITAL 3
つづいて左側。US配列では 1 の左に ~ キーがあります。そして、JIS配列の方がTabキーが小さいですね。
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これを踏まえて全体像を見てみると、
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奥がUS配列、手前がJIS配列です。「G」と「H」の位置に注目すると、US配列はほぼ中央にありますが、JIS配列では全体的に左寄りのレイアウトになっているのがわかると思います。
日本向けのノートPCの多くが、トラックパッドを本体中央より左寄りに配置しているのは、左にずれたJIS配列の中央にトラックパッドを揃えるための措置なのです。
重ねてみるとこの通り。下にあるJIS配列では、スペースキーが明らかに左寄りです。
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会社員時代にUS配列のキーボードを使って仕事をしていたので、一応両方ともタッチタイピングできますが、今はJIS配列がメインです。
その理由は、スペースキーの左右にある「英数」「かな」キーが便利すぎるから。
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US配列のキーボードをMacやiPhone、iPadで使う場合、「Command + スペースキー」を押すことで入力モードを日本語⇄半角英数と交互に切り替えます。なので、文章を打ち始めるときに「今はどっちのモードかな?」というのを画面で、あるいはとりあえず打ってみて確認する、ということになります。Windowsの「半角/全角」キーと同じですね。(「こんにちは」と書こうとして、気づいたら「konnnitiha」となっていてガッカリした経験、ありませんか?(苦笑))
一方、JIS配列の場合は「英数」を押すと半角英数入力モードに、「かな」を押すと日本語入力モードになります。つまり、打ち始める文章が英数なら「英数」を、日本語なら「かな」を、とりあえず押せばいいのです。
しかも、この2つのキーがあるのはタッチタイピングのホームポジションから親指で押せる位置。
タイピング作業自体は手段であって、本質は文書やプログラムを”作る”ことにあります。
「英数」「かな」付きJIS配列キーボードなら、ホームポジションから手を動かさずに”作る”ことに集中できる。だから、やっぱりこのキーボードから離れられないのです(^_^;)
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