あの日のカツレツ。
熊本地震の発生から、2年が経ちました。未だ復興途上の方も多いと思います。心よりお見舞い申し上げます。 2年前の今頃。本震発生から数日という頃に、奥さんがカツレツを作ってくれました。
ゆめタウン熊本大江店が営業を再開したと知り、早速バイクで買い出しへ。パンやお菓子、飲み物のの棚が空っぽになっている一方で、精肉や鮮魚はほぼ売れず、米も多く残っていました。まだ、火を使って調理できる世帯が少なかったのだと思います。
幸いにして、私の家は致命的な被害はなく、停電は発生直後の20分程度だけ、水道もチョロチョロながら出始めた、という状態でした。つまり、やろうと思えばIHで調理ができたのです。
(余談ですが、食器棚も15cmほど動いて、中段に載せていた炊飯ジャーは吹っ飛んで床に落ちていたのに、中の食器は数枚割れた程度、という不思議な状況でした)
なので、私は米1袋とトンカツ用の豚ロース肉を買いました。どういう流れで豚ロース肉を選んだのかは、あまり覚えていません。スマホでの通信は問題なくできていたので、奥さんとiMessageで相談しながら決めたと思うのですが。
その日の夕飯、箸で食べられるように一口大で作ってくれたカツレツ。とにかくおいしくて、家族4人であっという間に食べてしまいました。
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おにぎりか食パン(前震の翌朝から備蓄としてベーカリーで焼いていたもの)の炭水化物ばかり食べていたので、油っ気のあるものを食べさせたい。けれど、まだ余震が続く中、さすがに天ぷら鍋での揚げ物は無理。それならフライパンと少量の油でできるカツレツにしよう、と思ったんだそうです。
こんなときにベーカリーでパン焼いたり揚げ物作ったり、つくづく、固定観念に囚われない夫婦でよかった(苦笑)
今日はそんなカツレツのことを思い出して、私が作ってみました。レシピは、オレンジページブックス「基本のイタリアン」のもの。あの日とは違ってナイフとフォークで食べるように大きく作りましたが、あの日のようにモリモリ食べてくれました。
今こうして家族一緒に居られることに、感謝。
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