「気合い」より「仕組み」。
キーボードの朝練をやり始めて、50日ほど経ちました。二日酔いで起きられなかった1日を除いて、毎日継続中。我ながら、よく続いているもんです。
最近気づいてきたのは、続けるためには「気合いを入れること」より「仕組みを作ること」が肝要なんだな、ということ。
まず、朝練するにあたって、「上手くなること」ではなく「着席すること」を目標に設定しました。調子が悪い日もあるかもしれない。それでもとにかく着席だけはしよう、と。座ってしまえば、自然と弾くだろう、と。
目標を「上手くなること」にすると、「上手くなったかどうか」を判定しなければなりません。でも、そもそも私のような初心者が客観的に判定なんてできないワケです。その上、朝練を1ヶ月続けた結果「そんなに上手くなってないな」と思ってしまったら、ミッションは失敗。1ヶ月間がんばった自分をも否定してしまうことになる。
一方で、目標が「着席」ならば、仮にその日の朝練の内容がいまひとつでも、ミッションとしては成功なワケです。この小さな成功体験を積み重ねることで、「劇的に上手くなってはいないかもしれないけど、少なくとも毎日弾いてはいる」という、自己肯定につなげる方がよい、と考えました。
そうなると、次に考えるべきことはシンプルで、「どうすれば確実に着席できるか」です。
朝練するには、早起きが必須。それでも睡眠時間は確保しないと翌日のパフォーマンスが落ちてしまうので、基本は23時就寝、夜練が捗ったとしても0:30には必ず切り上げて、1時までに寝る、と決めました。睡眠時間が、スッキリ起きられるとされる90分の倍数になるように逆算した結果です。
目標は5:30までに着席。けれど、そんな夜明け前にけたたましい目覚ましを鳴らして家族を起こしてしまうのはかわいそう。というわけで、iPhone 7のアラームを「無音」で「バイブレーションのみ」にしました。これを5:05から5分おきに5:35まで。これが私にはとても合っていたようで、遅くとも5:20には起き上がれるようになりました。
起き上がったら、着席まではルーティーンです。キッチンに行ってケトルでお湯を沸かし、ファンヒーターを点けて、キーボードの電源を入れ、明かりを点けて、トイレに行って、沸いたお湯でインスタントコーヒーを淹れ、「おめざ(飴やクッキー)」を一つだけ食べて、キーボードの前に着席。
テレビをつけたらアウト。iPhoneでメールチェックを始めてもアウト。間違えてソファに座ってもアウト。ただでさえわずかな朝練の時間が、みるみる過ぎていきます。
「小さな目標」「起きられる睡眠時間」「起きられる目覚まし」「迷わず実行できるルーティーン」
という仕組みを作れたからこそ、毎日続けられているんだと思います。
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