800円で少年期をありありと思い起こす。
なんとなく無性に聴きたくなって、オークションでPSY・SのNonfictionというアルバムを買った。送料込みで800円。
中学の頃、このCDをAVクラブ(今はTSUTAYA)で借りてきて、親に買ってもらったPanasonicのCDラジカセ RX-DT7(これがまたいい音だった)で、なけなしの小遣いはたいて買ったThat'sのメタルテープにダビングして、毎日のようにひたすら聴いた。それこそテープが擦り切れるほどに。
実際は擦り切れることはなかった。さすがはThat'sのメタルテープ。
当たり前だけどインターネットなどなくて、レンタルCDとラジオ、そして雑誌が自分にとって至福のエンターテイメントだった。子供向けに合わせて作られたゲームよりも、オトナが作り出す音、織り成す会話、ウィットの効いた文章の方が好きだった。
読んでて一番楽しかったのはアスキーのログイン。間違いなくあの当時一番バカなパソコン雑誌だった。そして、頭の切れるオトナが本気でバカをやる稀有な雑誌だった。そんな大人になりたかった。
あまり聴き続けると気持ちまで当時に戻ってしまいそうだ。満足したらPerfumeでも聴こう。
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PENTAX K100D Super + FA50mmF1.4
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