1:思考の道具としてのタイプライター(メモ:まさきいずみ)
ニーチェ
「僕たちの筆記具は僕たちに影響を与える」
1881年にニーチェはタイプライターを購入。
ニーチェのまなざし:テクノロジーに懐疑的ではなく、テクノロジーと戯れる。
mskizm.iconニーチェがタイプライターの時代の人だったとは……。
タイプライターは書く行為を冒涜していると考える。
mskizm.icon中二病のニーチェと高二病のハイデガー
タイプライターは個人のためのものではなく組織をいかに効率化するためのものだった。
だからこそ、エグゼクティブはセクレタリーを通してタイプライターと関わった。
mskizm.icon携帯電話は使われる側の道具と言われたこともあります。
タイプライターと創作は逆ベクトルという論。
しかし、タイプライターと創作が結びついているのはニーチェだけでない。
エズラ・パウンドとタイプライター
タイプライター的執筆をおこなう詩人。
OED、工業化により大量印刷された辞書や機械により作られ、支えられる伝統。 そこで詩は旧来の韻律を超えて、新たなリズムと自由を得る。
パウンドが提唱する「機械としての詩」の構成要素
機械装置
稼働部分
単なる止まっている構造体
mskizm.icon視覚的文にこだわっているといえばデザイナー畑出身の京極夏彦が思い浮かびます。 文章のモジュール化としてのタイプライター執筆。
作家の仕事部屋
手書きとタイプライターの執筆方法の違い。
タイプライター派
手書き→タイプライター打ち直し
ミシェル・ビョートル
J・M・G・ル・クレジオ
クリスチアーヌ・ロシェフォール
ミシェル・トゥルニエ
手書き→タイピストへ
ギー・デ・カール
ナタリー・サルート
個人の欲望に他者を巻き込む気詰まりさからタイプを打つことを覚える。
結果として新しいエクリチュールが生まれてくると思っている。
次章→タイプライター的思考を超える世界への考察。