ラビリンス
ギリシャ神話に由来します。兄弟たちと権力を争っていたクノッソスのミノス王は勝つために海の神ポセイドンに白い牡牛を与えて欲しいと依頼し、ポセイドンはその白い牡牛を生贄に捧げる事を条件にミノスの願いを叶えます。しかし、ミノス王はその白い牡牛のあまりの美しさに魅せられ、ポセイドンとの約束を違えて別の牛を犠牲にします。その行為はポセイドンの知るところとなり、ミノス王の后が白い牡牛に恋する呪いをかけられ、牡牛と后の子として生まれたのが半人半牛の怪物ミノタウロスです。 暴れるミノタウロスを抑えておくためにミノス王は名工ダイダロスに無数に部屋があって迷い込むと出られない巨大なラビリンス(迷宮)を作らせませした。
ミノス王はアテネ(アテナイ)に対して戦争で勝利し、アテネに対してミノタウロスに7年ごとに7人の若い男と7人の処女を生贄として捧げる事を命じました。アテネは止むを得ず従っていましたが、三度目の生贄供出の時にアテネ王アイゲウスの息子テセウスが状況を打開する為にあえて生贄に立候補します。
クレタに到着したテセウスは、ミノス王の娘アリアドネにすぐさま恋に落ちます。誰も抜け出すことは出来ないとされていたダイダロスの迷宮を抜け出す方法として赤い糸玉、そしてミノタウロスを倒すための剣をひそかに渡します。
勇躍迷宮に入ったテセウスは、糸を垂らしながら進み、ミノタウロスが現れると、見事に剣で倒します。垂らした糸を辿って無事脱出し、アリアドネと共に船でクレタ島を脱出しました。