Things→道具の翻訳について
なぜ訳者は「ものとこと」を「道具」としたのか?
『人を賢くする道具 ――インタフェース・デザインの認知科学 (ちくま学芸文庫)』#641e83d4291d7d0000c0e8e5
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thingsは、ものやことなわけだが、この「もの」は物的、物質的という性質よりも、人間の手によって作られたもの(本の中ではアーティファクト)の含意が強い。
その辺に転がっている石はthingsではない。
人間が何かのものを作るとき、たいていは「何かのため」に作る。
意識的とは限らないが
何か目的を持って作られたものは、用途を持つものとも言い換えられる。
それは
道具
と呼べるだろう。