SIGGRAPH Asia 2021直前なので宣伝します
宣伝
来週12月15日から17日まで、有楽町・東京国際フォーラムで行われるSIGGRAPH Asia 2021 Emerging Technologiesで研究室から展示を行います! (私も共著です)
https://www.youtube.com/watch?v=gp6NBTnFjJo
VWindは、クロスモーダル効果を用いて、風がないのに風が吹いたような感覚を味わえるヘッドホン型デバイスです。
そこで、ペルチェ素子による温度変化・振動アクチュエータによる微弱な振動・そして映像と音を組み合わせることにより、擬似的な風感覚を提示することを提案しました。実際の風を使わないため、冷風や温風の表現をコンパクトな装置で実現できます。
会場では、耳元に息を吹きかけられるASMR体験や、雪山で冷たい風が吹いてくる体験をデモする予定です!
SIGGRAPH Asiaとは?
SIGGRAPHは"Special Interest Group on Computer Graphics and Interactive Techniques"のことで、ACMに属するコンピュータグラフィックス(CG)とインタラクティブ技術の分科会です。また、SIGGRAPHが開催している国際カンファレンスもSIGGRAPHと呼ばれ、主に北米で開催されるSIGGRAPHと、アジアやオーストラリアで開催されるSIGGRAPH Asiaがあります。
CGの学会ということで、口頭発表(Technical Papers)はガチなCG技術(シミュレーションやレンダリング、機械学習など)が大勢を占めています。それに加えてSIGGRAPHではその周辺の体験展示がとても充実しており、ディスプレイ技術やxRといったインタラクティブ技術のデモが一堂に会します。
※ Technical Papers のトレーラーはCG素人でも見た目で楽しめるので、ぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=kuQ2c_FAOIk
SIGGRAPH Asiaの体験展示
Trade Exhibition(企業展示)
体験ホールに入場するとまずこれがあります。名だたる映像業界やxR業界の会社のブースがあり、大規模な実演も行われていたりして見ごたえ十分です
Art Gallery
インタラクティブアートの展示。まわりの研究展示と一線を画す創作物が見られます
Emerging Technologies
「新興技術」のことで、研究段階の技術が実演される。例年日本の研究者がかなり多いセッションです
XR
数年前からできたVR/AR/MR関連専用のデモセッション。Emerging Technologiesと形式は近いです
Birds of a Feather
ワークショップ系のイベント。今年のプログラムを見ると「日本のCG」「メタバースと仕事の未来」「サケパーティー(!?)」など面白そうなものが並んでます
Posters
ポスター発表。タイミングによっては発表者本人がいることも
Games
SIGGRAPH Asia 2021で増えたセッションらしく、行ってみないと筆者も分かりません。ゲームに特化してるとのこと
Real-Time Live!
現地のステージでリアルタイムのパフォーマンスをする企画。人気セッションのようですが、筆者は自分の展示と時間が被りがちで行ったことがありません orz
Computer Animation Festival Animation Theater
CGアニメーションの優秀作品の上映イベント
Computer Animation Festival Electronic Theater
CGアニメーションの最優秀作品の上映イベント。例年、大きなホールを使ってみんなで観ます
チケット情報
「でもお高いんでしょう?」と思ったそこのあなた!
ここに挙げた体験コンテンツは、3000円と一番安い「Onsite Experience」のチケットを買えば全て回れます!
提供されるコンテンツの量を考えれば、正直激安だと思います(例えばElectronic Theaterだけでも映画1本くらいのボリュームがある)。
https://gyazo.com/1c302b15850df06031b4ee62781f51bb
当日料金は少し上がるので、上のリンクから事前の参加登録がオススメです。日本在住者は、クレジットカードを使って日本円で支払えます。
口頭発表や基調講演まで聴きたい場合はACM学生会員30,000円・ACM会員95,000円の「フルアクセス」が必要になります。これを必要とするような方はこの分野でガッツリ研究されている方でしょうから、研究室や会社を説得して経費で出してもらってください。
SIGGRAPH Asia 2021の魅力や日本人参加者にオススメのセッションについて、さらに詳しい記事をCGWORLDさんが出してくださっています。こちらもぜひ。