言語純化運動
https://ja.wikipedia.org/wiki/固有語#言語純化運動と借用語論
『言語学講義: その起源と未来』
現存する「言語純化」
言語政策の一環として「言語純化」をおこなっている国もある。外国語からの借用語が 増えないようにすること、あるいは、かつて入った借用語を使用禁止にしたり、別語に置き換えたりすることが主たる純化となる。
たとえば、日本でも戦時中は英語を敵性言語として排除したことがあるが、いまでもトルコや韓国では見られる。韓国の国立国語院は1910年から45年に取り込まれた日本語を使用禁止にして別語で置き換える施策を担っている。植民地時代の日本語を排除する という趣旨であるが、日本語と言っても主に和語(やまとことば)に起源のあるもので、 漢語は対象になっていない。 明治以降、いまは使わないものも含めて、西欧語(英語・フランス語・ドイツ語など)からの翻訳のために造語された漢語を「近代漢語」といい、膨大な数の近代漢語が生み出さ れたのであるが、韓国における言語純化では、日本語から入った近代漢語は排除されていない。
社会だの哲学だのを片っ端から別語で置き換えるのが困難だということもあるが、素材が漢字であるため、日本らしさを感じないからであろう。「働」は本来日本で作られた国 字(和製漢字)であるが、中国や北朝鮮でも使われている。一方日本語は、近世までは中国語からの借用が多く、長い歴史のなかでは漢語と和語が混ざり合っているところも多い。 近代以降は、欧米から借用語が多く取り込まれて、それがいまでも続いている状態だ。