一般システム理論
■パーソンズはこの方式の導入が最終目標だとしつつも、変数の計量可能性などの困難ゆえの次善の策として、諸変数を変動しやすい/しにくいものに分離した上で、前者の値を 後者の存続への貢献によって説明する方式を提唱しました。これが「構造機能分析」です。
■パーソンズは、変動しやすい変数を「過程」、しにくい変数を「構造」と呼びますが、 この構造を過程を変数とする関数だと理解すると、存続貢献論的な説明が背理に陷ること をカール・グスタフ・ヘンペル(1905-19XX)やロス・アシュビーが証明しました。
■日本でも1970年代後半に橋爪大三郎(1948-)・志田基与師(1955-)ら若い社会学 研究者らによって、構造機能分析的な構造変動仮説が演繹理論として無効であることが、 別の方法で証明されます。かくして構造機能分析は1980年代以前に命脈を絶たれました。