ヌードデッサン
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小さい美術館や運動施設などがある大学内の建物を歩いていたらlife drawing classなる美術講座らしきポスターが掲示されているのを見かけた。ポスターには裸婦のスケッチが描かれていたのだが、美大でもないのに裸婦を描くわけないし、life drawingという名前だからお花とか動物とかの生き物の描き方を教えてくれるんだろうなと思い、空席がある中で最も早い回にその場で申し込んだ。
当日、会場に向かうと前方に大きな椅子が一つと、それを取り囲むような小さな椅子が置いていた。これは噂で聞いたことのあるデッサン会というやつなのではないかとこの時になってようやく気がついた。その場の責任者と思われる老人に話を聞くと過去の回のデッサンを見せてくれたのだが、思いっきり裸婦画が描かれていた。ポスターの裸婦は本当に内容を表していたらしい。ここに至ってようやくlife drawingの意味を検索してみると、Wikipedia に以下のような記述があった。 A life drawing is a drawing of the human figure, traditionally nude, from observation of a live model.
"the human figure, traditionally nude" らしい。思っていたのと違うが、せっかく来たのだから体験してみようと思い、椅子に座ってモデルの到着を待った。他の人は立派なスケッチブックを広げていたが、そんなものは持っていないのでiPadで描くことにした。
開始時刻になってもモデルが到着しなかったので、その間に責任者に「こういうのは初めてだからどうすればいいか教えてくれ」と頼んでみた。曰く「紙を見ずにモデルだけをじっと眺めて手を動かすと良い。ピアニストが楽譜だけを見て鍵盤を見ないのと同じだ。はじめは上手くできないかもしれないが、そのうち目と手がsynchronizedしてくるから練習を積みなさい」とのことだった。
そのうちにモデルのおじさんが登場し、何も恥じらうことなく我々の前で服を脱いでデッサン会が始まった。
最初はモデルが1〜2分毎にポーズを変えていくので外形を取るだけで終わってしまった。
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たぶんこの辺からは5分くらいかけて書いたやつ
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この辺から10分ポーズ。背景を描く余裕が生じているように見えるが、実際のところ人物をそれ以上描き込むのを諦めてしまい、仕方なく背景を描いて時間を潰しているだけである。陰影を塗ればいいのかもしれないが、クリスタの鉛筆ツールだとリアルな鉛筆のようなタッチが全く再現できなかったので諦めた。デッサンは紙と鉛筆でやるべき(下手の道具調べとはこのこと)
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この辺りで一旦休憩が入り、モデルが我々の絵を見て回った。隣の人は"very precise"などのコメントをもらっていたが、自分には"good"の一言だった。"Your English is good" と言われた後に聞き返された記憶が蘇り、やはりgoodはあまり良くないときに使う形容詞なのだなと実感した。
最後に20分ポーズをやって終了。
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ジェスチャードローイング の講座で、細い線を繋げて描くのではなく、長い線を勢いよく描くべきだと指導されたが、全く活かせていない。 良い経験になったとは思うが、かなり消耗したし自分には早すぎると感じた。今学期の残りの回は空席がなかったので次の参加はしばらく先になりそう……