【ルベル】
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「 世界の真実を知るまで、俺は諦めない。」
星震ギルドに所属する寡黙な冒険者の青年。
信じた事を最後まで突き通す。強い信念の持ち主。
彼には生まれつき病弱な妹がいた。外へ出ることができない妹
のために、彼はその目でたくさんの景色を見た。
冒険者を志すようになったきっかけも、妹を救える方法がある
と信じたからだ。彼はすべてを投げ出してでも妹の病を治した
かった。しかし、信念なんてものはただのまやかしで、結局彼
の努力が報われることはなかった。
冷え切った妹の手を握り青年は泣き崩れる。そんな彼を憐れむ
ように窓の外で一筋の流星が瞬いた。
それは千に一度の幸運が、万に一つの奇跡を経て賜われる神の
寵愛──星震石。
青年は叫ぶ。自分が欲しかったのは断じてこんなものじゃない。
こんな奇跡が自分に与えられるのなら、どうしてその僅かでも
妹に分けてやれなかったんだ。
夢も希望も生きる目的も何も無い。ここにはもうなにもない。
だが、それでも前を向いて進もう。この歩みが続く限り。