プロジェクトセカイはじめました
提供はSEGA、開発がColorful Palette(「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」の開発元であるCraft Eggの子会社)、開発協力にクリプトン・フューチャー・メディアが参加して製作された、期待の大型タイトルです。
楽しみにしてたタイトルだったので、ローンチから数日経って、ある程度触った感想を書いていきます。
https://gyazo.com/0aa407935aa2d25c7e65d0322b914a8d
セガ製作の初音ミク音ゲーと言えば「Project DIVA」が有名ですが、本作はDIVAと違い、音ゲーだけでなくフルボイスシナリオがあり、メインとなるキャラクターは本作オリジナルの20人の少年少女たちの方です。
それぞれ4人組の計5ユニットで構成されており、ミクたちバーチャルシンガーは、それらのユニットに寄り添うサポート役、といった立ち位置で存在しています。
こちらについても魅力たっぷりなので、後述したいと思います。
リズムゲーム
プロセカのメインコンテンツである音ゲー部分について、現時点での感想です。 合計12レーンのタップ判定エリアに、奥から手前に流れてくる横長棒状のノーツをリズムに合わせて叩いたり擦ったりするゲームです。
ノーツの種類としては、通常のタップの他に、ロングノーツ、フリックがあります。
ロングノーツは終端にも判定があり、指を離す必要があります。また、ノーツ判定範囲外に出てしまうとコンボが途切れるので、曲線もしっかりなぞる必要があります。
フリックノーツは上に擦る表示になっていますが、実際には上下左右どちらに擦っても大丈夫なようです。ただし、ノーツ判定範囲外からのフリックは拾ってくれないので、指を大きくスライドさせて取ることはできないようです。
システムや演出としては、ガルパのものとほぼ同じらしいですね。ガルパ触ったことがないのでプレイ映像を見た感じですが、違ってたらすみません。また、セガのアーケード音ゲー「チュウニズム」とも類似点が多いようです。一部譜面を真似ていたりとか。
kinzokuseitarai.iconはこれまで、アーケード音ゲーの経験はほぼありませんが、スマホ向け音ゲーとしてはデレステとミリシタをプレイしています。 先日までAndroidタブレットのHuawei MediaPad M5でプレイしており、実力としては、デレステではLv.27以下全てフルコン取得、Lv.29までは半分くらいフルコン、Lv.30を回復無しで突破できるくらいです。ミリシタはOM含め全てフルコン取得済みです。 ただ、先日のプロセカ体験版と、ローンチ直後のアプリを触った感じでは、MediaPadだとノーツ抜けが尋常じゃないレベルで発生するため、難易度云々を語れる状況にないことが分かりました。 なので、急いで第8世代iPadを買ってきました。
MediaPadもカタログスペック上は悪くないんですけど、KirinというSoCがイレギュラーな動作に繋がりやすいのと、昨今のHuawei締め出しの流れとかも考えて、使い続けるのは得策じゃないなー、と思ってiPadに端末課金してきました。
閑話休題、プロセカの難易度ですが、相当に難しいと思います。まだiPadに買い換えてから日が浅いので、目も手も慣れていないだけでもあるのですが、それらを差し引いても上のレベルは現状まだ手も足も出ないですね……。 難易度は大まかに5段階あり、Easy・Normal・Hard・Expart・Masterの順に難しくなります。
EasyとNormalについては特に語ることもないですが、このゲームはHardからなかなか歯ごたえがありますね。譜面演出が増えてくるのがこの難易度からなので、やっててとても楽しいです。
前述の実力だと、Hardまでは全部フルコン取れましたが、Expart中盤(Lv.25)あたりから怪しくなってきます。ノーツの判定フレームがかなり厳しいので、great連発したりノーツ抜けたりしますね。デレステが如何にゆるゆる判定なのかが分かりました。あとハロハワユExのレベル設定間違ってない?(苦手) Masterは低レベル帯の「Tell Your World」あたりが何とかクリアできるくらいです。道のりは険しい……!
https://youtu.be/vmrzObmhsvA
開始日に最高レベルの消失をフルコンしてる人は一体何者なんだ……?
みんなでライブ
ソロプレイの他に、全国のプレイヤーとマッチングして、協力してプレイするモードがあります。
こちらの方が、ソロプレイよりアイテム回収効率が良いようなので、時間があるときは積極的に参加したいですね。
ただ、マッチングがなかなか成立しなかったりするので、何度か入退出を繰り返すことになります。Ver.1.0.1以上にアップデートすることで、マッチング成立しやすくなりました。
メインストーリー
前述の通り、本作には4人組ユニットが5組の総勢20人のオリジナルキャラクターが登場します。
ローンチ時点でのメインストーリーは、各ユニット結成までの流れを、1ユニット20話の文量で描かれています。……たぶん。
いや、シナリオ読むのにユニットごとに経験値が必要で、経験値をためるのにキャラを編成して音ゲーやらないといけないので、まだ全話解放できてないんですよねー。なので、ここからはメインストーリー途中までの感想になります。(全部読んだら別途感想書こうかなぁ)
ネタバレはできるだけ避ける感じで書いていきます。
全体的なシナリオとしては、各ユニットごとに違いはありますが、全員が何かしらの悩みを抱えていることが共通しています。
そして、各キャラがいつの間にか持っている「Untitled」という音楽を再生することで、ミクたちバーチャルシンガーのいる「セカイ」に行くことができ、ユニットメンバーやバーチャルシンガーとの触れ合いを経て、悩みと向き合い、ユニットを結成するという話になっていると思います。(全部読めてないので断定できません)
https://gyazo.com/421938bc42d1d5cf09b98cf2f3eb87be
幼馴染み同士の4人で結成された女子高生バンドユニットです。
ゲームのタイトル画面でミクと一緒に描かれている女の子、星乃一歌を中心として、物語は進行します。 幼馴染みなんですが、ストーリー開始直後は全員疎遠になってるんですよね。病気で長期入院していた天馬咲希、何故か一歌を避ける望月穂波、ベースに集中したくて一歌を突き放す日野森志歩と、離れ離れになっているメンバーとの親交を取り戻す話になっています。 このあたりは話数を進めるごとに真相が明らかになっていくんですが、中高生特有の悩みというか、心情描写の書き方が非常に良いですね。
「セカイ」は教室になっていて、ミクとルカがいます。ルカが楽器を教えるお姉さんなの、とても良い……。
ユニットジャンルが「バンド」なので、担当楽曲もバンド曲中心になります。DECO*27さんの「ヒバナ」や、みきとPさんの「ロキ」などを担当しており、今後も生演奏で聴きたい楽曲が増えそうです。
https://gyazo.com/bf399b5faf59a55334f959617f98075a
同じ女子校に通う4人組アイドルユニットです。
アイドルを目指して頑張る女子高生花里みのりが、電撃引退した元カリスマアイドル桐谷遥、バラエティアイドルとして人気だった桃井愛莉、現役アイドルとして活躍中の日野森雫の3人と偶然出会うところから物語は始まります。 アイドルでないみのりだけアイドルに憧れ続けていて、他3人はアイドルを辞めたり辞めたがっていたりと、立場の違いによる対比構造が描かれています。
みのりはオーディションになかなか受からないことで悩んでいるところから始まり、一方でアイドル経験者側の視点では業界の事情やグループ内でのいさかいなど、楽しいことばかりではないという描写が多く、アイドルであることの意味を問うようなお話になっています。
夢に向かってひたむきに頑張るみのりと、憧れの対象である3人がお互いに刺激し合って成長していくストーリーになります。こういうの、スポ根ものの雰囲気を感じられて好きですねぇ。
「セカイ」はステージで、ミクとリンがいます。アイドルのステージ衣装を着ていてとても可愛いですねー。
ユニットジャンルは文字通り「アイドル」です。EasyPopさんの「ハッピーシンセサイザ」などの明るくダンサブルな曲や、とあさんの「ツギハギスタッカート」などのバラード調まで、幅広い楽曲を可愛く歌い上げるユニットとなっています。
https://gyazo.com/17093ba61f985c6cf27a5ee167f14466
かつて開催された伝説のイベントを超えるために結成された、男女2人ずつの4人組ユニットです。
ある日、裏通りに迷い込んだ小豆沢こはねが、伝説のストリートミュージシャンの娘である白石杏と出会い、お互いの歌に惹かれるところから始まります。 杏とライバル関係にある男子高校生2人、東雲彰人と青柳冬弥といがみ合いながら互いの実力を認め合っていく過程が楽しみなストーリーとなっています。登場人物の全員がプロ志向というか生半可な夢を背負ってないといった感じなので、それぞれのキャラクターの語り口は冷静でも、心情描写に熱いものがありますね。 「セカイ」はメイコが経営しているカフェです。他に、ミク、リン、レンが登場します。
ユニットジャンルは「ストリート」です。R&Bやヒップホップ、一部のクラブシーンで流れるような重厚なEDM系統の楽曲などが中心になりそうです。ギガPさんの「劣等上等」などのラップが入る楽曲だったり、Dixie Flatlineさんの「Just be friends」などのオシャレな楽曲を担当しています。
https://gyazo.com/ca0d28c1d2a5cc0c09fb449c9519f9c4
遊園地の片隅にある寂れた舞台を復活させるために結成された、男女2人ずつの劇団ユニットです。
舞台役者を夢見る男子高校生天馬司が、遊園地のアルバイトの面接に行くところから始まります。 その面接で司のことを見ていた女の子鳳えむに言われるがまま、遊園地に放置された舞台を任されることになってしまいます。舞台公演を行うため、ロボットを駆使した演出の天才神代類と、実力はあるが引っ込み思案なためロボットで舞台に立つ草薙寧々を仲間に引き入れ、日夜練習に励む、という話なんでしょうかね……? 全ユニットの中で一番ストーリーがぶっ飛んでいて、各キャラのアクの強さも相まってかなりコミカルです。kinzokuseitarai.iconはこういうのめちゃくちゃ好きですね。あと鳳えむちゃんが可愛い。 「セカイ」はテーマパークです。ミク、レン、カイトがいますが、ここのミクはめちゃくちゃテンション高くて様子がおかしいですね。
ユニットジャンルは「ミュージカル」です。Junkyさんの「スイートマジック」や、じーざすPさんの「ぼうけんのしょがきえました!」など、明るくコミカルでストーリー性のある楽曲を担当しています。
https://gyazo.com/5ba0e8c78904feb9ef7cb35fa0172791
音声チャットツール「ナイトコード」に夜な夜な集合し、音楽、イラスト、動画製作を行う4人組のアマチュア音楽サークルです。
このユニットだけストーリー開始時点で既にチーム名が決まっていますが、最初はメンバーそれぞれがお互いの顔と本名を知りません。
作詞担当で真面目な優等生の「雪」こと朝比奈まふゆが、ある日突然ナイトコードに現れなくなったことを心配して、作曲担当で引きこもりの「K」こと宵崎奏、イラスト担当で自撮りとSNSが趣味の「えななん」こと東雲絵名、動画担当で気分屋な「Amia」こと暁山瑞希の3人が捜索に乗り出そうとした矢先に「セカイ」に飛ばされるところから物語が進行します。 この4人、全員が一筋縄ではいかない事情や悩みを抱えていて、ストーリーも全ユニット中で屈指の重さを誇ります。ただ、その分引き込まれる魅力があり、とてもハラハラするシナリオとなっていて、素晴らしいですね。kinzokuseitarai.iconもアマチュアクリエイターをやっているので、ナイトコードで作業通話をしている4人の姿と共感できる部分が少なからずありますね。(「これ、俺らじゃん?」って思った)
「セカイ」は「何もない場所」となっています。ここにはミクしかいませんが、このミクは無表情で淡白な感じになってますね。ただ、無感情なわけではないようで、そこがまた可愛いところでもあったりします。
ユニットジャンルは「アンダーグラウンド」です。ユニット書き下ろし曲である、まふまふさんの「悔やむと書いてミライ」のサビの歌詞にもあるように、「死にたい」「消えたい」といった、ある種の「死生観」に焦点を当てた楽曲を担当しています。この手のボカロ曲は人気のものが相当多いですし、語る上では外せませんよね。その他、バルーンさんの「シャルル」などが当てはまります。
システム面
ローンチ直後はどのアプリでも不安定な部分があったりするので細かいところを上げるとキリがないですが、それらを差し引いても非常によくできていると思いました。
ライブボーナスの時間回復制はkinzokuseitarai.iconの数少ないソシャゲ歴の中でも初めて見ました。音ゲーは無限に遊べるけども、ボーナスを使わないとドロップアイテムの個数や経験値がなかなか増えないので、音ゲー部分には無駄な制限をかけずに個人のレベル上昇を抑えているのは上手いやり方だと思います。また、使用するボーナスアイテムの個数によってボーナス倍率を自分で設定できるので、周回効率優先で少数使用にするとか、時間がないので大量消費するとか、プレイスタイルによって使い方が変えられるのも良いですね。
そのシステムのために、ガチャで引いたカードの強化などにかなりの個数のアイテムを使用することになるので、序盤はアイテムのやりくりが難しいですね。星4のLv上限解放がなかなかできません。
課金要素として最初からサブスクリプション制のアイテムが存在するのが、最近のアプリって感じがして良いですね。カラフルパス、プレミアムパスの2種類のアイテムがありますが、継続的に課金できる方であれば、2種類とも月初に真っ先に購入すべきですね。リターンが魅力的すぎる。シャの字は見習ってくれ
ゲームにログインした直後のホーム画面では、ランダムで「現実世界」のどこかか、「セカイ」のどこかにいて、画面中のSDキャラをタップすると、ちょっとした会話(エリア会話)を見ることができます。このエリア会話、おそらくメインストーリー20話以降のキャラの関係性で話が進められるのですが、そのためメインストーリーを全部読んでないと思いっきりネタバレを喰らうこともあります。kinzokuseitarai.iconはあまりネタバレを気にしないので普通に読んでますが、気にする方は注意しましょう。
一週間チマチマ見ていってもまだ新規の会話が発生しているくらいには文量が多いですし、ほとんど小ネタ的な要素で普通に面白いのでついつい見てしまいます。また、ユニット内での関わりだけでなく、ユニット外でも兄妹や姉妹だったり親交があったりして、意外な繋がりが見れたりするのも楽しいですね。
新規会話は無償石10個もらえるのも嬉しいところです。
バーチャルライブ機能もとても良いですね。3DMVを主観視点から観られる機能ですが、実際のライブで応援するみたいな感じなのでとても楽しいです。ジャイロセンサを使用したスマホ向けVR機能に対応しているので、スマホをヘッドマウントディスプレイ化するガジェットを持っている方は、是非とも体験してみてほしいです。
機種変更時の引き継ぎですが、異なるOS間(Android - iOS)はパスワードによる引き継ぎになります。少し面倒なので頻繁にはやりたくないですね。
同一OS間だと、Game CenterやGoogle Playアカウントによる引き継ぎが可能で、一瞬で終わります。
また、同一OS間でも、異なるデバイス(iPhone - iPad)で同じデータで遊ぶことはできないようです。逐一引き継ぎをする面倒を許容できるのであれば可能、と言っても良い気はしますが……。
引き継ぎ設定で有償石が消えることはないようです。Androidで買った有償石が普通にiOSに持っていけたので、たぶん大丈夫だと思います。
まとめ
プロジェクトセカイを始めてから一週間ほど経過した時点での感想をいろいろと書いてみました。まだまだ解放できていない要素(カードのサイドストーリーとか)がたくさんあるので、地道にコツコツとプレイしながら見ていこうと思います。 期待していたタイトルだっただけに残念な出来だったらどうしよう、と思っていた部分も少なからずありましたが、概ね杞憂に終わって良かったです。
現状まだフレンド機能に相当するものはありませんが、それに類する機能が追加されたりしたら、あらためてよろしくお願いします。