戸籍
かつては東アジアの広い地域で普及していたが、21世紀の現在では日本と中華人民共和国と中華民国(台湾)のみに現存する制度 中国と台湾では形骸化。日本も形骸化の気はする。不利益が生じるケースが報道されてるは知っているが。
そのため政権が社会を把握するために個々の戸の把握が効果的であり、支配下の民の把握を個人単位、あるいは族的広域共同体単位ではなく、戸単位で行った
日本では律令制を制定して戸籍制度(→古代の戸籍制度)を導入した
平安時代になって律令制衰退後、....事実上消滅した。
その後、上は貴族から下は庶民に至るまで、家(いえ)という拡大家族的な共同体が広範に形成されていき、....この自然成立的な「家」こそが把握の基礎単位となった
徳川時代の幕藩体制下でも、住民把握の基礎となった人別帳は、血縁家族以外に遠縁の者や使用人なども包括した「家」単位に編纂された
明治時代になると、...戸籍を復活させて「家」単位ではなく「戸」単位の国民把握体制を確立し、...私的共同体とされ、
完全に個人単位の国民登録制度ではないため、婚外子、非嫡出子問題、選択的夫婦別姓問題などの「戸」に拘束された社会問題も存在する
欧米でもアングロサクソン系国家では個人単位、大陸系国家では家族登録制度を採用する傾向がある