癌
癌の転移のプロセス
Invasion(浸潤): がん細胞が周囲の組織に“侵入”していくプロセス。
Adhesion(接着): 浸潤の過程でも、転移先で定着するときでも起こる“くっつく”現象。
両者は「がん細胞が動く」うえで連動しているものの、「adhesion → invasion」という一方通行ではなく、がん細胞が局所を離れる段階では接着が弱まり、浸潤を進めるときには細胞外マトリックス等との複雑なやり取り(ときには部分的な接着)を行い、最終的に新たな場所へ“強固に接着”して増殖する、という流れが繰り返されます。
つまり、
「接着」は細胞がどこかにくっつく能力(広い意味で、外れるときにも関わる)。
「浸潤」は周囲組織に入り込む・広がる現象。