2018-08-25-tanabe
かなり時間がかかった
非公開のProjectに書いたメモの方はどう考えても引用要件を満たさないので感想をここに書いておく
感想
一度最初から最後までじっくり読んだが何度も読みかえして参照しながら自分のやり方に落とし込んでいくことになると思う。
この手の本は、「言ってることはわかるけどいざやろうと思うと難しい」という感想を持つことが多いが、やる気の維持、向上の仕方も具体的な方法論に基づいて書かれていて好感を持った
全編を通して具体的な定義、参考文献を元に論を組み立てようとしているのがわかる
自分でわからないことを1から調べたりということが少なく、詳しく知りたければどこを参照したら良いのか注釈がある。
常用しているScrapboxに読書メモを書いていくと過去にスクラップした記事や自分の書いた文章を思い出してリンクを通して繋がっていって非常に良い体験。ええ 情報の収集なしにモデル化(抽象化)は出来ず、モデル化された情報だけを覚えても使いこなすことは難しい。情報収集だけを繰り返してもモデル化されなければ集めた情報が並列化されているだけで具体的な問題を解決するのに使えない。モデル化したあとの最終的な成果物には検証を繰り返した形跡は残らず話もされないので検証のフェーズは見逃されがち。
gaaamii.icon /icons/なるほど.icon
4章の効率的に読むにはという章が個人的に気に入っている
読む速度のピラミッドという図を使いながら速さに応じた読み方を紹介している
Whole Mind Systemなどは、頭から後ろまで読まないといけないと思っていた人に良さそう。その必要がないと頭ではわかっていても実践出来ない自分としては複数の読書術の解説をしているのは有難い
tommy.icon うわ、これ自分だw読書術気になります
頭から後ろまで読まないといけないと思っていた人
乱読のセレンディピティで出てきた修辞的残像の話が出てくる
5章と6章は生産に関する話
情報をまとめたり、アイデアを想起して育てる過程など。アウトプットの段階でキーボードを叩く手が止まることが多く学びも多かった KJ法に関する話や著者の方が執筆をどのように進めているかという話がベース 以前から著者の西尾さんのScrapboxは拝見していて面白く読ませてもらっていたが、KJ法に関してはその良さを理解出来ておらず実践しようと思っていなかった。知的生産のフェーズでどのように実践するのか具体的な解説を読んで、集めた情報をまとめてアウトプットしていく段階で有用なこと、社会人向けにカスタマイズしていく話を読んで自分にも出来る範囲で進めて十分に効果が得られそうなことがわかった。
最後の章は何を学ぶかにフォーカスを当てた話
プログラミングに関わらず実際何を学ぶのが正しいのか迷ってしまうのはよくある話だと思う。
正しさとは何かについてまず掘り下げて事後的に正しいかどうかがわかる意思決定が、正しくなる(正解になる)確率を高める戦略が、経営学の話(経営戦略)のアナロジーを元に解説されている。 tommy.icon 感想ありがとうございます🙏こういうメタスキルって早く身に着けるに越したことはないと思うので読みたいっすなぁ
tanabe.iconいえいえ🙏 著者の西尾さんのscrapboxにも内容についての情報や読者の反応等があったので参考までに。