ポイント
相場の天底は当てられないように、オプション取引でもベストタイミングでポジションを組むのは不可能に近い。いつものように今後の調整を加味して小さいポジションから構築していく。
NSに入り、値幅はないがIVは更に盛る。特に期近のプットとコールのFOTMだ。重要イベントを控えているわけでもないのに、これはいよいよおかしい。市場は目先の急落を警戒していると考えるのが妥当だろう。そして大体それは現実に起る。
プロP
FOTMに向かうほどリスクもリターンも大きい。数円のクズ化したところなどは小さなポジションでも大量のベガが積めるので上手くハマればリターンが大きい。もちろんそれだけリスクも大きいので、慎重に狙って撃たなければならない。
調整は先物を買って、同じストライクのプットも買う。要するに調整というか「プロテクティブ・プット」の積み増しだ。
先物が安値を更新しているにも関わらずプットのIVが低下したきたら、それは収穫の時なのだ。
→ベアシンセ
リバウンドしそう。
コールを売って、ミニを追加で買い。
レンジの下限だがオプションは売れない、こんなときは「プロテクティブ・プット」もしくは「プット・バック・スプレッド」だ。
プロC
「プロテクティブ・コール」にとって最も有利なのは先物の下落である。
基本は先物の下落とそれに伴うC盛り、または先物が現値以上に上昇するとCが盛ると思われるレンジの上限でポジションを取るのが望ましい。
今回は20円台のOTMを買ってしっかりとベガを積む。ATMに寄せればガンマを積める。
先物上昇の恩恵を受けるつもりならデルタヘッジは行わない方が良いのだが、先に記したように、「プロテクティブ・コール」は先物上昇で取れることは滅多にないので期待しない。先物が上昇する度に、しっかりと「ミニ売り」を追加していく。
この操作性と安定感は秀逸すぎる。
レンジ相場が続いている相場では、「プロテクティブ・コール」が良く機能する。
安定のレンジ下限に到達で全返済。
カバP
下値持ち合いかジリ下げと読んでカバード・プットを組んだ。
プット売りが絡むスプレッドを組む時に、「安全そうだから」と、のべつ幕なしにFOTMプットを選ぶのはやめた方が良い。
ちなみに売玉のINを異常に怖がる人もいる。しかしニアやATMやプット売りは全く怖くない。先物の進行でITMしても全然OK。これも教科書では教えてくれないギルドの訓え。プレミアムが跳ね上がるFOTMのプットを枚数売るより、ATM付近の売りはよっぽど安全なのだ。
SS
プロの大人はまずSSから入るケールも多い。その後の相場の流れでポジションを変形していくのだ。
「ショート・ストラングル」でベガ・ショートを積もうとすると両翼のOTMかFOTMを枚数売らなければならない。これは以前痛い目を見て以来、一度もやってない。「ブラックスワン」で定期的に死亡できる。
ギルドの訓えでは、「ショート・ストラングル」で売る両翼はATMからニアの最も盛っているストライク、これから大剥げすると思われるストライク、となる。そしてその場所はボンマのピーク付近だ。ではボンマのピークはどこかというと、大体0.1のデルタを持っているオプションのストライク付近である。これを知っていると、どのストライクのベガが最も反応が良いのかがわかるので、ポジションを取るときの参考に使えるので覚えておくと良い。
いつもなら「カバード・コール」を組むところだが、相場は戻り売りの局面に入っているので、それほど上昇しないだろうと思ったのだ。ならば先物を買うより、プットを売った方が効率が良い。
ショートP
上げると思うのなら、なぜ先物を買わずにプットを売るのか。それは本日の最終売買日から明日のMSQ日にかけて、オプション売りのロール需要でATM~ニアのIVは低下する傾向にあるから。 盆栽名人と言われる手法でオプショントレードをする方々だ。だからNSに向けて剥げるのではないだろうか。
NYタイムに向けてリバウンド。プットの剥げも加速しており、下げ渋ってきた雰囲気を感じる。今晩の米国でセンチメントが改善すれば、日経も強烈なリバウンドが来るのかもしれないので、「プット裸売り」をエントリーして様子を見てみる。そしてあえて言おう、プットを裸売りしたまま寝るつもりはない、と。
ショートスプレッドは「剥げたら仕舞」、このままセータでニヤニヤなどとスケベを考えてはいけない
変則Pカレンダー
多用すべきではないが、TPOをわきまえれば優秀なスプレッドとなる。
カレンダー・スプレッドのベガは理論上の値はロングだが、実践ではショートなのだ。
「時間的影響を排除したスマイルカーブ」。昨晩のものと比較すると期近は期先から離れてきたのがわかる。これがカレンダー・スプレッドの利益の源泉だ。
Pバック
レンジの下限だがオプションは売れない、こんなときは「プロテクティブ・プット」もしくは「プット・バック・スプレッド」だ。
「プット・バック・スプレッド」はボラティリティ・ロングのスプレッドなので、ジワジワやられることはあっても「即死ポジション」ではない。なので三「連休」中、心にも優しい。
「プット・バック・スプレッド」にとって本当にうれしいのは、先物の上昇だ。そして下落に弱い。
オプション売玉を持っていてはいけない相場がキテル気がして、売玉を返済。
米国の金利上昇は止まったようだが、これまでのような強烈なリバウンドがまだない。怪しい。この調子では明日以降まだ下値があると考えるのが妥当だと思う。であれば、プットを売っているよりミニを買っていた方が良い。つまり「プット・バック・スプレッド」ではなく、「プロテクティブ・プット」にしようと考えたのだ。