テーマ別研究(認知的人工物のデザイン)
■授業概要
日常品から特殊な装置まで、人が行っていたさまざまな作業がComputer 計算機技術によって自動化されており、その領域は技術の進歩にしたがってますます拡大している。しかし、自動化 Automationはときに状況を分かりにくくし、製品の使いにくさやユーザの勘違いを助長することでエラーや事故を招くことが少なくない。本授業では、人と技術が認知的 Cognitiveに交わるシステムのDesign デザインについて、システム工学 Systems Engineering的アプローチによって見えてくる課題とそれらの解決法について英文文献の輪読とグループワークを通じて学ぶ。
■到達目標
①知識・技能の観点
・英語で書かれた文献を読んで主題・主張を理解する。
・技術システムの振舞いを捉えるシステム工学的手法の知識を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・システム工学的手法を用いて技術システムの振舞いとそれに対するユーザ認識の関係を分析、検討できる。
・検討結果を分かりやすく聴衆にプレゼンテーションできる。
③主体的な態度の観点
・積極的に他のメンバーとコミュニケーションをとり、輪読とグループワークに主体的に取り組む。
■授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 基本概念に関する講義
第3回~第9回 輪読
グループワーク
composit model を使って身の回りのこと
第10回~第12回 課題演習
第13回~第14回 プレゼンテーション
認知的人工物のデザイン グループワーク
第15回 まとめ
成績評価
■方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。出席点(40%),輪読およびグループワークの評価(60%)
■基準・評価
①知識・技能の観点
・文献の主題・主張を正しく理解し紹介できるかを評価する。
②思考⼒・判断⼒・表現⼒等の能⼒の観点
・学習した手法を他の問題に応用できるかを評価する。
・取り組みの成果を分かりやすくプレゼンテーションできるかを評価する。
キーワード
認知的人工物 Cognitice Artifacts
相互作用 Interaction
参考書
Taming HAL: Designing Interfaces Beyond 2001
誰のためのデザイン?
教授
堀口 由貴男|教員一覧|教員紹介|関西大学総合情報学部・大学院総合情報学研究科
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