知的財産とは
第1章 知的財産法総論
第1節 知的財産法概説
1 知的財産とは T.p.1-2
・知的財産=人間の知的活動の成果または情報一般であり、経済的価値を有するもの
情報
特徴
同時利用性
複製可能性
例
発明 技術的アイデア
著作物 言語や絵画における表現
意匠 産業上利用されるデザイン
商標 商品やサーニスに付けられるマーク
知的財産法
どのような情報が、どのような場合に知的財産として保護され、その保護を誰が受けるかなど規定
目的
新たな情報が生まれる進歩する社会 知的創発のある社会 の実現のために必要
議論
短期的利益と長期的利益のバランス
すでに生み出されている有益な情報を利用する短期的利益
有益な情報が将来に渡って生み出され続ける長期的な利益
・知的財産権(知的所有権)
創発や創発したものを公開する意欲を高めるためのインセンティブ
2 知的財産法の種類と体系 T.p.9-13
https://www.jpo.go.jp/seido/s_gaiyou/images/chizai02/02.png
https://www.jpo.go.jp/seido/s_gaiyou/images/chizai01/01.png
第2節 知的財産法の特質
1 知的財産の無体性 T.p.2-4、13-15
・無体財産(⇔ 有体財産)=物理的な形を有していない ※「無体財産権」、「無体財産法」
・有体財産(貴金属や不動産)との相異 ⇒ 権利の外縁(限界)の曖昧さ、保護の困難さ、etc
・物権(所有権)および債権との相異
・顔真卿事件(最判昭59)…所有権と著作権(複製権)の違いを明確にした事例
2 知的財産権の独占性
・独占権および排他権
・絶対的独占権と相対的独占権 → 独自創作の場合に権利が及ぶか
・許諾権または禁止権と報酬請求権(特に、著作権(著作隣接権を含む)の強さの在り方について)