語学の天才まで1億光年
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【目次より抜粋】
・奈落の底で語学の真実に開眼
・ゴジラ襲来
・魔術的リアリズムの旅
第四章 ゴールデン・トライアングルの多言語世界(東南アジア篇) ・みんなが満足! マンガ学習法
第五章 世界で最も不思議な「国」の言語(中国・ワ州篇) ・「こんにちは」も「ありがとう」もない世界
語学学習のモチベーションを上げてくれる本
著者の度胸の高さ
旅をする時、日本人とつるんで日本語を使っていると言語は学べない
言語は共同作業 p25
「言葉が通じないと心配するかもしれないけれど、他の人たちはみんなもっと上手です。ちゃんと助けてくれます」
インドで身ぐるみすべて剥がされた時のピンチが、語学を鍛えてくれたというエピソード
現地語を話せると、途端に現地人と仲良くなれる。
言語は心の壁を切り開く魔法の剣
p62
外国人はみなフランス語でコミュニケーションをとり、誰もリンガラ語を学んだりしないのだ。特に西洋人はアフリカ人と同じレベルに身を置くことを嫌う。
p63
フランス語はコミュニケーションに必須だが、意思や情報を伝達するだけだ。いっぽう、リンガラ語での会話はコミュニケーションを十全にとるには程遠いが、地元の人たちと「親しくなれる」のである。
スペイン語はよく整備されていて学びやすい言語らしい ネイティブの先生の発音で学ばないと、現地の人が何を言っているか聞き取れない
集中講座授業は言語を学ぶのにとても良い p183
各学科とも日本人の先生とネイティブの先生が交互に授業を担当していた。日本人の先生は文法や読み書きを、ネイティブの先生は発音と会話を教える。この組み合わせは最強であった。
日本人の先生だけだと日本の一般的な学校教育のように会話がまるっきり習得できなかったり、私がポルトガル語を習ったときのように先生の発音と現地のネイティブの発音がちがっていたりする。いっぽう、ネイティブの先生だけだと文法や読み書きの説明がどうしても不十分になる。その両方のデメリットが見事に解消されていた。
3. みんなが満足! マンガ学習法
タイの日本語学校教員時代に、日本のマンガを教材にして授業をしたらみんなが満足して日本語を学べたというエピソード p204
日本文学のテキストにマンガを使うと伝えると、学生は目を丸くした。毎回、「東京ラブストーリー」の一話分のコピーを配る。彼らは自分と同じ世代の日本の若者の風俗や恋愛を描いていたこのマンガに熱中した。彼らもまた「努力しないで楽しく日本語がうまくなりたい」と思っていたのだ。
漫画だと、口語的な表現が学べるメリットがある
言語を話すときの「ノリ」の大事さ
その言語ならではの「ノリ」が存在する
タイ語を話すときは、なよなよする
中国語は、怒ったように大きく声を出す
p235
ちなみに、英語ネイティブによる英語のノリでは、喉の奥の方から声を出す。アクセントが強く、単語の途中の t の音は大半が消えるか日本語のラ行みたいな音に変化し、語尾の子音も消えがちだ。態度としては、相手の目を見て常に笑顔が基本である(と思う)