良かれと思ってやった時点で、支出と考えて全て捨て去り、お返しは何も期待しておかない
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白の太陽の黄昏
つまり、セネカは運命にちょっとしたひねりを加えたわけだ。善を手元に残し、悪を捨てる。ダウンサイドを切り捨て、アップサイドを取っておく。運命から害を取り除き、利益だけはちゃっかりと手元に残す。哲学者らしくない。この費用便益分析は、一般の人々が思っているストア主義とはだいぶ違う(ストア哲学の研究者は、セネカやストア主義者たちが自分と同じ考え方でないと気がすまないらしい)。アップサイドとダウンサイドに非対称性が存在するわけだ。これこそ、反脆さの原型なのだ。 ナシーム・ニコラス・タレブ. 反脆弱性[上]不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3403-3408). Kindle 版. 良かれと思ってやった時点で、支出と考えて全て捨て去る
これが、ダウンサイドを捨てるという意味
お返しは何も期待しておかないが、発生しうる
それをアップサイドとして取っておく