自分の商品でハイになるな
腑に落ちない話である。絶大な影響力で世界にテクノロジーを広める立場にある者が、なぜ、プライベートでは極端なほどテクノロジーとの距離を置きたがるのか
「自分がさばく商品でハイになるな」まさに薬の売人のよう
過度なのめりこみを生みやすいことで有名なビデオゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」はやらないようにしている、と語るゲーム・デザイナーに出会ったのも一度や二度ではない。運動依存症を研究する心理学者は、いわゆる活動量計のたぐいを危険視し――「世界一愚かしい製品です」――自分は絶対に買うつもりはないと語る。
ゲーム開発者としてそういった作品を作りたい気持ちがあるが、自制している点で似ている(作れてないが)