腫瘍問題とアナロジー
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ハンウィアーの要塞
外科医のパズル。例え話の力
from 認知哲学―心と脳のエピステモロジー で知ったストーリー
専門的な問題をアナロジーを使って理解させると、正答率が上がった例
悪性腫瘍に対して放射線治療を施したいのだが、腫瘍を破壊するほどの強度の放射線を当てると、健常部も破壊されてしまう。どうすればうまく腫瘍だけを破壊することができるだろうか?
この問題の正答率は10%程度だった
ヒントとして以下のたとえ話をしてから、再度回答をたずねると
ある軍隊の指揮官が敵国を攻撃しようとしている。敵国の中央には敵国の支配者の立てこもる要塞があり、そこから周囲に多くの道が延びている。すべての道には地雷が仕掛けられているので、少人数しか通り抜けることができない。
そこで将軍は、軍隊を小規模の部隊に分割し、要塞 へといたるすべての道に分散させ、四方から要塞を攻撃することで陥落させることができた
このヒントを聞いた後は正答率が75%に跳ね上がった
人間は類推(アナロジー)を使うことで理解が深まる
アイザック・ニュートンが惑星の運動を、石の運動を用いて説明した例
フランクリンが雷を電気との類推で説明した例
ダーウィンが自然淘汰を人為淘汰からの類推で正当化した例
比喩の中での出会い