共感格差
21世紀の格差は、他者からの共感の格差をめぐるものになるだろう。
(社会的)共感は政治的・社会的リソースである。
共感は社会的リソース
リソースの量は世界で限られている
ある特定の階級に共感が集中すると、その他の階級が得られる共感は減る
物理的資産がリソースであるのと同様だ。
共感はアイデンティティごとに分配される(女性黒人LGBT,労働者階級,白人子供etc)。
共感は物理的資産と同じく分配に差がある。
共感の分配は主にマスメディアによってなされる。
トランプ大統領が当選する以前、労働者階級に関するメディアのツイートは60件、同性愛 LGBTに関するツイートは、9664件であった。
ツイートの比率は、労働者階級 60 対 LGBT 9664 で 161倍だ。
ツイートの差を共感の差だとみなせば、労働者階級とLGBTで大きな格差がある。
共感の格差を放置すれば、そこはポピュリストにつけこまれる。
https://www.youtube.com/watch?v=I41iLDiSIYE&t=2s
マイケル・ムーア自体は、反トランプ支持とのこと
ニュースはプレビュー数を稼ぎたいため、「許せない」や「なんとかしなければ」と共感されやすいニュースを拡散する 幼児が死んだ悲しい事件
理不尽な戦争、殺傷事件
現実世界でひどい目にあっている人の数と、対象となっているニュースの数の割合が釣り合っていない
記事にもある通り、苦しんでいる白人の労働者階級がニュースの対象になることは少ない
共感という重要なリソースの分配権利が、一部のメディアに集中してしまっているのが問題
石油や食料のリソース独占が不公平に繋がるように、共感のリソース独占も不公平に繋がる